DV受け中の人妻に置き換えてみましょう。
妻:DV受け中。 DV受け歴約10年。
夫:DV中。 DV歴約10年。 そんなことしったこっちゃない。
「逃げられると思うなよ。」
「殺してやるからな。」
「お前なんか生きてる価値がねぇんだよ。」
「ブス・バカ・あほ・ボケ」
「サンドイッチ作って来い。」
妻: サンドイッチ作る。 夫に渡す。
夫: 「こんなサンドイッチ食えるか、ボケ」
サンドイッチを妻の顔に投げつける。 人前で。
「作り直してこい。」
妻: 作り直す。
夫: 受け取る前にサンドイッチを床にたたき落とす。
妻をどつく、はたく etc...
その後、夫昼寝する。
妻: 夫の銃を持ち出す。 昼寝中の旦那を撃ち殺す。
夫: しぬ。
go girl ですよ。ドラマなら。
kill that son of a xxxxx ですよ。映画なら。
スタンディングオベーションで後ろからポップコーン降ってきます。
しかしこれは実際にあったお話でその妻の犯行は正当防衛であったかが
裁判で問われました。
確か彼女は無罪にはならず刑務所に入ったと思う。
battared woman's syndrome (もうスペルとかどぉでもいい)
は注目されてて認められつつある症候群だけど
じっさいそれが裁判で争われるとあまり意味をもたないんですよねぇ。。
AちゃんとBちゃんのケースと照らし合わせてみましょう。
①Aちゃんは女性なのでB君に武器なしで立ち向かうことは難しい。
これは人妻のケースでも同じ。
プラスこの人妻は10年に渡り恐喝&暴力を受けているので
夫が武器を持っていなくても、自分がバズーカを抱えていても
恐怖が邪魔をして殴りかかってくる夫に立ち向かうことは難しい。
②B君は今にもAちゃんを殺そうとしていた。
夫は妻に対して殺意はなかった。
ただ継続的に暴力をふるっていた。
でも「殺すぞ」と言われ続けている妻は洗脳されて、
いつか本当に殺されると日々おびえて過ごしていた。
③AちゃんはこのままではB君に本当に殺されると思っていた。
妻もこのままでは殺されると思っていた。
④もしAちゃんが打たなかった場合、実際にAちゃんが殺害されていたであろう確率は非常に高い。
妻が夫の寝込みを撃たなかったとしたら
今まで通りDVを受けるが、殺害されたとは断言できない。
⑤Aちゃんの行動は最後の手段であって、その状況ではほかの方法が無かった。
武器を持たず、寝ている無防備な夫を襲うのは
最後の手段とは言い難い。
と、このような具合で
正当防衛の定義とbattared woman's syndromeの相性が極悪なのです。
妻の立場に立てば恐怖心は目の前で銃口を向けられているのと
同じくらいなのに。
人生は生き地獄なのに、法律はなかなか守ってくれません。
どうすればいいか・・
independent womanになるっきゃないです。
殴って殴って殴ったあとに、かっこよく「ごめんね」なんていう男に
惑わされない心を持つっきゃないです。
殺すぞ、ボケ、しね、アホヅラ! とののしられた後に
「I still love you, baby」
なんてR&Bシンガー並みに言いながらmake loveにもっていくような男に
「いいの、悪いのは私だから・・・」
なんて返さず
make loveにもっていくかと思いきや
夫を脱がし、手錠を両手にかけ、
それをベッドのフレームにくくりつけ
荷物をまとめて出ていくプライドってもんを持つっきゃないです。
もう、これっきゃないです。
今の法律は守ってくれません、本当に。
DV受け中妻をシェルターに入れてあげることで精いっぱい
ってゆーか満足してる状態だし。。
どーかどーかDVで誰にも気づかれることなく
一人で苦しむ人やそれをみて泣きわめく子供が減りますように。
完