選択理論心理学の中の大切な概念の１つ ”責任の概念”
提唱者のグラッサー博士は、
責任とは、他人の欲求充足の邪魔をしないで、自分の欲求充足をすること。（基本的欲求についてはこちらから）
と仰っています。
日本に選択理論心理学を普及した第一人者の柿谷正期会長は、グラッサー博士の言葉に少し付け加えて、他人の欲求充足の邪魔をしないだけでなく、他人の欲求充足のお手伝いをしながら自分の欲求充足をさせることである。と仰っています。
柿谷会長が、一文を付け加えられた理由は、お手伝いをするということは、より積極的に関わっていくことが求められるからと仰っていました。
積極的に関わり、より良い人間関係を築く事が、双方にとっても欲求充足をさらに加速させるということですね。
グラッサー博士は書籍の中で、このように記されています。
責任ある人は、自己価値の感情と同時に自分は他人にとっても、価値があるのだという感情を自分に与えるような行動を取る。責任ある人は、自己価値を得るために努力し、また苦難にも耐えるよう動機付けられていると思われる。他人のために、ある仕事を遂行するというとき、要求されたことを、他人のためだけでなく、自分のために自己価値の尺度を得ようとして行うのである。
無責任な人は、自分がいったことにたいして、自分の感じたことだとか、しなければいけない努力が、自分にとって利益になるかどうかによって、行為に移したり、移さなかったりする。こうした人は、他人の尊敬も、また自尊心も得られない。しかもそのことは、やがて自ら苦しんだり、他人を苦しませる原因となる。
責任性を身につけることは、生涯にわたる複雑な問題である、しかし、学習によって身につける事ができると仰っています。（現実両方p１４）
みなさんが普段、何気なくとっている行動、他人の欲求を阻害していないか、また、他人のために行っている行動が自分の欲求阻害になっていないか。
お互いが満たされた状態を創造し、行動に移していく事で、より良い関係が築く事ができるのです。
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