DV防止シンポジウム「DVと子どもたち―暴力を見て育つということ」@神奈川県立女性センター(2 | 桃色テラス

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あはれ来て野には咏へり曼珠沙華

三橋鷹女が理想です。

DVネタに向き合う時間が増えれば増えるほど辛い記憶が蘇って重なってしんどくなるかなぁ……と思いきや、なんとなく、少しずつ、落ち着いて考えられるようになってきた気がする。んでもやっぱりココロが千々に乱れるので、簡単にメモ書きのみで。

その1はこちら。
DV防止シンポジウム「DVと子どもたち―暴力を見て育つということ」@神奈川県立女性センター(1

以下は、DV被害者はもとより、DV加害者のサポートもしている信田さよ子さん(原宿カウンセリングセンター所長)の談話と私の感想。

●母と離れた(おいてきた)子どもに、父親が嘘を吹き込む
「お母さんはオトコを作って出て行った」「おまえを捨てた」などと嘘を吹き込むそうだ。「母親が嘘をつくより、父親が嘘を教える方が圧倒的に多い。見てきた限り母親が父親の悪口を言うことの方が少ない」とか。

信田さんはDVカウンセリングが専門で数をこなしている人だし、私はこの方目当てで講座に参加したので「説得力があるなぁ」と感じたが、いかんせん統計は未チェック。嘘か否かを判別すること自体が難しいしね。
私をぶったひとも、私の悪口をどこかで言っているのだろうか。子どもがいたワケじゃないから、関係ないかな。
□task 日本DV防止センターに面会交流統計の概要がある…らしい。神戸市の依頼で調査した物だとか。元気になったらチェックする。

●裁判所の判断に疑問。
子どもの証言が軽視され、不本意な面会交流に
子どもが「(加害者である)父親に会いたくない」といっても、「母親が言わせてるんだ!」とされて、面会させられるケースがままあるそう(信田さん談)。
面会交流は子どものためにすべきなのに、子どもの意見が反映されないことに疑問を投げかけられていた。

これも統計がとれる内容ではないけれど、DV加害者達のブログを読んでいるとそう主張しそうではある。自分のママ(別れた後はたった一人の養育者)を殴り続けた人に「会いたくない」って思うの、仕方のないコトじゃない?

●カウンセリングセンターのクライアントを3つに分類
DV加害者/DV被害者/DV心配者…に分けるそう。
「DV心配者」には、被害者・加害者の両親も多い。

●公的機関による被害者支援の限界
横浜市がDV支援センターを設置したコトに絡んで。
被害者は、組織ではなく支援者個人に“つく”。○○センターではなく、顔の見える支援者が必要。公共機関は転勤があるから厳しい。

たしかに。最初は「だれか助けて…!」という気持ちかも知れないけれど、核心に近づくにつれ、自体が進行するにつれ、「この人だから話せる」「この人に助けて欲しい」と思うんだ。そんな人にあえただけラッキーなんだな、私は。
ただ、それが深化しすぎると「この人じゃなきゃダメなんだ」という歪んだ執着になりそうで恐い。自戒。

*もう一回ぐらい続く。たぶん。

【DV防止シンポジウム「DVと子どもたち―暴力を見て育つということ」】
●2012年12月15日 13:00~16:00
●神奈川県立女性センター
●ファシリテーター
  戒能 民江氏(お茶の水女子大学名誉教授)
 パネリスト
  信田 さよ子氏(基調講演講師)
  友田 尋子氏(甲南女子大学教授)
  佐藤 隆司氏(県中央児童相談所子ども支援課長)
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