この日、フローリングにヒビが入った。正確には、畳の上に引いた木製のフローリングマットが割れた。
膝を痛めるほどの肥満である友人(以下パンダ)を3ヶ月限定の食客として迎え、書斎&書庫にしていた部屋に暮らしてもらっている(お布団もストーブあるけれど、少しほこりっぽい。ごめん)。パンダさんのパソコンもそちらへ持ち込み、私の事務用のチェアを使ってもらっていた。
うかつだったのだ。
あの体重で、やすいフローリングマットの上ををゴロゴロ行ったり来たりすればどうなるか、ちょっと考えれば良かった。
割れなきゃ割れない方が良いけど、作業をする部屋だし本も積み上がっていくし、いずれ悪くなることもわかっていた。「だからあまり気にせずに」と慰めたのだけれど、優しい分気の弱く良い彼女のこと、2日間ほど言い出せなかったらしい。
私が風邪で体調を崩していたこともあり、声をかけられなかったのだという。
追い出されたら、どうしよう。そればかり考えたのだという。
そんなことで追い出すわけが無いのに。彼女が拙宅に暮らす理由は、実家の両親による暴言や暴力だ。求職者支援制度を利用したPCスクールが3ヶ月間。その間安定した場所から、休まずめげず、少しでも余計なことを考えずに通学して、ついでに痩せっぽっちの私と暮らすことで「病的な肥満も解消しよう」という目論見だった。
安心してほしかったのに。床を割ったぐらいで追い出すのであれば、最初から「おいで」なんて言わないよ。
何でも悪い方に、悪い方にと受けとめるパンダさん。「私を信用してないのか」と、パンダさんを責めそうにもなる。でも、そんな性格だって知っていて身柄を引き受けたのは、私。「私を絶対信じなさい」と最初に約束したわけでもない(そんな自信はない)。
彼女の重さに耐えきれない、拙宅のフローリングと信頼の強度。
でも。信頼されないから、おびえるからといって、相手を責めてもかえって萎縮するばかり。わかっていても苛立つのは、たぶん寂しいから…だったのかな。
この「事件」から約一月たった今となってはそう思う。ゴメンネ。
*ブログをさぼっていた分をぽちぽちメモから埋め合わせ。
といっても、メモを取っていない日の方がおおいなぁ。
*同居のいきさつははこちら。
求職者支援制度(10月1日施行)を利用する“幼なじみパンダ”と見切り発車同居スタート!