第41回 文楽鑑賞教室を観に国立文楽劇場に行ってきました。

公演ポスターはカッコいい松王丸です。

 

 

国立文楽劇場は会場40周年。おめでたいことですね。

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(余談ですが、東京の国立劇場の建て替えが全然進んでないそうなんですが、どうなっているのでしょう?首都に国立劇場がないなんて・・)

 

 

まずは展示室で「昭和の文楽 ~『義太夫年表 昭和篇』全巻刊行を記念して~」を見ました。

 

たいへんアッサリしたポスターですが、私はかなり見応えがある展示だと感じました。しかも入場無料です。

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100年以上も前に使用された人形のかしら(文七)の展示がありました。

今日の鑑賞教室の中でも、第二次世界大戦で多くの人形が消失したとお話がありましたので、大変貴重なものだと思います。

 

特に興味をひかれたのは「写真で見る昭和の文楽」コーナー。

戦時下の影響を受け、鉄砲を持つ人形の舞台写真がありビックリしましたが、宝塚歌劇も戦争中は華やかな作品は上演できなかったと聞いています。古典芸能の文楽もそうだったのですね。

 

「椿姫」等、西洋の古典を題材にした文楽公演もあったのですね。とても珍しい舞台写真(の複製)を見ることができたのは嬉しかったです。こんなに珍しい展示がたくさんあるのだから、もっと宣伝すればいいのにな。

 

 

 

ロビー2階に上がると、掲示幕が。

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下矢印英語版。どちらも美しいです。

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演目は下記の通り。上演時間は休憩を含め2時間半。

・二人三番叟 (ににんさんばそう)
・解説 文楽へようこそ
・菅原伝授手習鑑 (すがわらでんじゅてならいかがみ)
 寺入りの段/寺子屋の段

 

もう何度も観たおなじみの演目ですので、イヤホンガイドは借りずに済みました。

名作なので、何度観ても楽しいし感動するのですが、ちょっと新鮮味に欠ける気もします。

 

毎回思うのですが、南座の歌舞伎鑑賞教室に比べて文楽鑑賞教室は、色々と地味です。私は2013年に初めて鑑賞教室を観たのですが、ほとんど毎年同じ内容なので、企画や演出面でもう少し工夫されたらいいのになあと思います。せっかくの文楽宣伝の機会なのにな・・と。

 

技芸員さんによる解説はとても良いので、ホント勿体ないな。

 

平日の午後ということもあり、観客の年齢層は60代以上が大半。

若い人が来ないと・・。

 

素人が偉そうに書いてすみません。