OSK日本歌劇団 京都南座
「レビューin Kyoto 荻田浩一構成・演出 BAILA BAILA BAILA 南座バージョン」
イープラスの貸し切り公演を観てきました。
アフタートークショーがあって、サイン入りプログラムの抽選会もあって、特別感・お得感のある楽しい公演でした。
劇場内にはミラーボールが設置されていて、なんとも不思議な感じがします。
レビューのタイトルにある「BAILA 」はスペイン語で「踊れ」という意味だそうです。タイトルに相応しくダンス・ダンス・ダンス!なレビュー。ずっと手拍子が続く熱いステージでした。
大きな装置転換は特になかったのですが、人の出し方(←これで伝わる?)が素晴らしくて、さすがは「演出:荻田浩一」!!
次々と場面が引き継がれて流れるように進む舞台に、「パッサージュ」「ソロモンの指輪」など、ふと思い出してしまいました。
特に印象に残ったのは、フーテンの寅さん風の昭和な場面の舞台後方に、突如としてラテンな衣装の男役スターがズラリと居並ぶシーンです。ちょっとビックリ。でも、面白い演出だなと。
幕開きは「コンコンチキチン」(この早いテンポは祇園祭ではなく、天神祭りですよね?)安倍晴明と九尾の狐の物語が展開。長い物語をギュッと凝縮してレビューに仕立てた感じ。なかなか面白かったです。
舞美りらさんが赤い振袖に銀糸の帯、真っ赤な花を髪に飾って踊る場面も素敵で良かったです。OSKは娘役だけの場面が普通にあるのがいいです。
中盤でNHKの朝ドラ「ブギウギ」の主題歌~テレビで見たダンスや歌のシーンの再現(?)もありました。けっこう長い時間ありましたよね。
「ジャングルブギ」は振付がとってもカッコよかったです。千咲えみさんの歌が迫力あり、楊 琳さんのダンスがセクシー。
退団される楊 琳さんと舞美りらさんのデュエットダンスも、素敵でした。
NHKのドラマの成功がOSKの知名度を上げ、OSKの躍進を強く後押ししたのは間違いないでしょう。でも、OSKがそのチャンスを掴んで勢いに乗ったのは、これまでのOSKとOSKを支えてこられたファンのご苦労の積み重ねがあったから。
何度も「観に来てくださるお客様への感謝」を口にするトップスター楊 琳さんの姿にも感動しました。劇団員とファンが一丸となってOSKを支えているのだなと。
私が2015年に初めてOSKを観たのは、荻田浩一さんが演出するレビューを観たかったからでした。
その時、OSKの歌とダンスのレベルの高さには目を見張りましたが、物足りなかった。せっかくの技術があるのに、舞台装置や衣装がシンプル過ぎて勿体ない・・なんて思っていました。生意気なことですが。
今日の南座を観て、もうそんなことは感じません。
明らかに衣装も舞台装置もセンス良く豪華になっていますし、照明も完璧。
客席はほぼ満席で、グッズを販売しているロビーはファンで溢れて、今のOSKからは、勢いを感じます。
レビューが終わり、恒例の「桜咲く国」も終わって。
お待ちかねのアフタートークショーが開催されました。
こちらも楽しいお話がたくさん聞けて、ホンワカした気分に。
「撮影タイムです」と案内があった後で撮ったものですが、和気藹々としたトークショーの名残が感じられる雰囲気があって、私のお気に入りの1枚です。
椿りょうさんの手が狐の手になっている!
トークショーの中で、「安倍晴明のシーンで、帝はたくさんの人に愛されて」という話題が出た時、ご自分の存在を強く主張される椿さんでしたね。
楽しくて勢いのあるOSKをまた観たい!そう思わせてくれる公演でした。