"劇場版ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉"観賞に関する雑感 | L'iris0510 blog station

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 昨日ウマ娘の映画を観に行った為、私感を交えた簡単なレビューを残したいと思います。

※結果だけ先に言ってしまうと、とても良かったです。

 

 モチーフは2001年頃となっており、世紀末覇王テイエムオペラオーが古馬王道G1グランドスラムを達成した後の時系列をメインに描いています。

・ジャングルポケット(以下ポッケ)

・アグネスタキオン(以下タキオン)

・マンハッタンカフェ(以下カフェ)

・ダンツフレーム(以下ダンツ)

上記4キャラを軸としてストーリーが展開される訳ですが、私が個人的に刺さったのは以下の点です。

 

①皐月賞後、競争中止を発表したタキオン自らが提唱した"プランB"を受け容れる姿勢に相反するウマ娘としての競争本能

 此方はアプリ版のマンハッタンカフェシナリオでも描写されていましたが、こうやって映像になって観てみるとやはりこみ上げてくるものがありますね...

 自身に秘められたウマ娘としての可能性を模索すると共に、時代の先駆者として己が背中を見せつけるタキオンはとても堂々としていて、コレは通称"モルモット"が増えるのも無理はありません。

 

②タキオン、ひいては己自身に対するポッケの葛藤、ポッケを支える先輩フジキセキとタナベトレーナー

 弥生賞、皐月賞とタキオンの後塵を拝し、競争中止発表によって勝ち逃げを許されてしまうポッケですが、突きつけられた敗北の事実に対し、スランプに陥ってしまいます。

 生涯の競争人生の中で敗北は無かったものの、同じウマ娘としてフジキセキがポッケを激励、鼓舞するシーンはとても印象的でした。

 

③レースが終了した刹那、ポッケが放つ咆哮

 此方は日本ダービーレース後が元ネタになっていますが、巷で訊いていた通り、

・日本ダービー後:当時最高のライバルが去った現状に対する葛藤を含んだ慟哭

・ジャパンカップ後:最強の覇王、及び内なる己を下した凱旋を象徴する様な咆哮

この差がポッケの"最強のウマ娘になる"という目的に対する一つの結果なのだと感じました。

 

 他にも、アプリ版をプレイしている人には分かる小ネタが幾つも散りばめられており、

・着ぐるみを着ているアストンマーチャンのトレーナー

・終始何かを食べているミラ子

等々、分かる人には分かる描写が沢山ありました。

 王道スポ根モノとなっており、ウマ娘を知らない人にもオススメ出来る作品になっていると思います。

 サイゲピクチャーさん、次は97年(ステイゴールド)で宜しくお願い致します。