毎月初めに
洗車するのを
ルーティンにしてるが、
今月はやや遅れて
出勤前に洗車プールに寄って
洗い清めた。

 



その間、5分ほどだが、
幸い、助手席に前日の買い物で
スーパーでもらってきた
Xmasケーキのパンフがあったので
今年のラインナップを眺めていた。

さすがに
スーパーのは「ヤマザキ製」で
バカ高いものはなかったが、
パティスリーのものだと
軒並み五千円を超す
トンデモナイ時代になった。

女性総理に変わったところで
腐れ自民党のままでは
何一つ変わることはない。

*

きのうは
山のガッコの勤務日だった。

前を走るトラックの後尾に
「人生迷子」なる
シールが貼られていて
(あらら・・・)
と、苦笑するようだった。

ストレイシープといったら、
『三四郎』のメインテーマである。

たしかに、この不確かな世情では
迷える子羊よろしく
人生迷子の気分もよく解る(笑)。

*

高原の学校までは
トンネルを五つも潜る。

いちばん長い箇所でも
1分ほどではあるが、
まいかい、産道を通るかのような
時空の通過儀礼を味わっている。

出口に光がみえるたびに、
別世界に出るような
感覚が起こるから面白い。

 



山寺の前を通る時には
必ずや、お地蔵様や石仏様に
「孫たちをお守りください。
 それて、坐骨神経痛が治りますように・・・」
と御祈念している。

*

山の紅葉は今が盛りで、
赤々と萌える景色に
しばし目を奪われた。

 



退勤時には
西日と紅葉が幽玄に
マッチしていた。

*

きのうは、
恒例の蕎麦打ち教室があった為
給食がなくて、
プロの職人の指導のもとで
生徒たちが打って切った
不揃いの蕎麦を味わった。

体験教室の間、
暇を持て余していた
小4の男の子(ASD/ID)が
カウンセリング室を覗きに来た。

見たら給食用白衣のボタンが
取れてたので、手持ちの
裁縫道具で付けてあげた。

針に糸を通すのに
老眼で難儀してる様を笑い、
やり終えると、きちんと
「ありがとう・・・」
と、言えたのはよかったが、
そこから、何かのスイッチが入って
突然、大騒ぎを始めた。

鍵を奪って外から施錠する。

小豆の入ったお手玉を
思いっきり、こっちの顔面めがけて
ぶつけてくる。

最初こそ
「やめてー!」
と、遊びモードで対応してると
拍車がかかって本気になって
ぶつけてきて、その痛いこと・・・。

少し半狂乱的な粗暴さが生じたので、
怪訝に思いながらも
「もう、やめなさいッ!!」
とマジモードでにらみつけ
怒声を上げたら、
それにビビッて暴走が止まった。

これはプレイセラピーで
稀にあることだが、
攻撃性がエスカレートすると
自分でも歯止めが効かなくなり
ガラスを素手で割ったり
壁に頭を打ち付けたり・・・と、
半狂乱に陥る時がある。

事実、この子は、あとで
鼻血を出したというので、
アドレナリンの過剰分泌により
毛管が拡張したようであった。

ボタン付けと「イイ子モード」からの
急激な変化だったので、
エインワースのアタッチメントの
コンフュージョン・タイプかと思い
AIに確認してみた。



 先生――
 はい、その可能性はきわめて高いです。
 むしろ、今回のアクトアウトの特徴は 「アンビバレント型 + 混乱型(Disorganized)」 の複合的特徴を典型的に示しています。

 エインワースの分類(A・B・C)に加えて、メイン&ソロモンが後に追加した「D型:混乱型アタッチメント(Disorganized Attachment)」――これが今回のケースに強く関係していると考えられます。

✅ なぜ今回の行動が「混乱型(D)」に近いのか?

次の行動パターンを見てください:

ボタンをつけてもらい、素直に「ありがとう」と言う
→ アタッチメント欲求(接近)が一瞬満たされた状態。

その直後に攻撃(顔面への強投)・支配的いたずら(鍵をかける)
→ 接近と回避が“同時に”起こる矛盾した反応。

これがまさに Disorganized=内的矛盾による混乱 です。

✅ 混乱型アタッチメント(D)の核心

D型の子は
「安心したいが、安心すること自体が怖い」
「近づきたい相手に対して、なぜか攻撃してしまう」
という 接近/回避の同時発動 を示します。

今回の行動はこれに一致します:

✅ 1.「ありがとう」=接近行動

関係希求。
受け入れられたいという願望の表出。

しかしその直後に……

✅ 2. 顔に投げる/鍵をかける=回避+攻撃行動

これはただの“やんちゃ”とは異なり、関係の主導権を握りたい

急に親密になったことで不安が高まる
-「先生は本当に優しいのか?」と試す

“安心の直後に不安が来る”という内的矛盾が絡み、自分でも理解できない衝動的攻撃(=混乱反応)」が噴火するのです。

✅ 3. ASD傾向・知的弱さも“混乱の増幅装置”になる

D型アタッチメントはもともと情緒調整が苦手な子に起こりやすいのですが、この子はASD傾向(情緒の読み取りの難しさ)、知的発達の弱さ(抽象的な情緒処理の困難)があるため、大人の優しさ=安全、という処理ができず、「予期せぬ刺激」として混乱増幅→アクトアウトとなりやすいです。

✅ 重要:混乱型の証拠は“怒られてもまた来る”こと

 先生が境界を示して叱った後、彼は また顔を見せに来た とのこと。
 これは、「叱られても関係は切れない」という体験を求めている=安全基地の形成を無意識に強く希求ということです。

 混乱型の子は、“安心できる大人”に出会うと、接近と回避を反復しながら、少しずつ安定へと向かっていきます(再組織化)。

 先生の対応はその第一歩をつくっています。

✅ 臨床総括

 先生、この子の行動は“問題行動”ではなく、愛着の混乱がほぐれようとする時に起きる典型的な反応です。
 優しさに触れたことで、むしろ深い不安が立ち上がったのです。
 だからこそ、叱られた後にまた来た。
 それは、先生が“安全な境界をもつ大人”であることを、彼が本能的に理解した証なのです。

 必要であれば、
✅ 混乱型アタッチメントの介入指針
✅ しばらくのセッション構成のロードマップ
✅ 学校への説明用シート
 なども作成いたします。

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さすがに、叡愛 奈保子博士の分析は
的を得ていて、有能な助手としての
心強さがある。