きのうは、
膝の辺りまで背丈の伸びた
玄関前のタンポポを
五六本抜いた。

両手で踏ん張らないと
抜けないほどに
かなり深くまで根が張っていた。

カミさんから、
おとーさん、暇なんだから、
抜いといて…と、
前日に言われたのを思い出し、
買い物帰りに
玄関先に荷物を置いて
取り掛かった。

育ちに育っていて
特大ゴミ袋が、
それだけでいっぱいになった。



ハウスキーピングも
庭まで入れたら、
容易なこっちゃない…。

なので、好きでない家事なので、
3年に一度、植木屋さんに
任せている。



おなかの調子が良くないのも
体調不良なので、
蔵書の漫画を読み返しては、
ゴロゴロ静養している…。

きのうは、
午後から暑くなり、
冷房と扇風機を稼働させた。

紫陽花に花芽が付いたので、
そろそろ、梅雨入りも間近である。

初夏となり、
子どもたちの制服も
夏服に変った。



先日の年に一度の
アンムクライ会では、
久しぶりに、
薄茶事をさせて頂いた。

体調が思わしくなかったので、
主菓子創りはせずに、
既製品の水饅頭にした。

 



お気に入りの
備前、信楽、織部、清水焼の
銘々皿に取り分けて、
塗りの菓子切を添えた。

抹茶は、カミさんの
京都の修学旅行での土産に
買ってきてもらった。



茶室の室礼をし、
朝から沈香を焚いて、
茶濾しで篩に掛ける。

茶巾を清めてから
捌いて茶碗に仕込み、
四人分の茶碗を
季節に合わせて用意する。

 



一つだけ「枯寂(こじゃく)」な
詫びの深いものを
自服用に選んだ。

これ以上の枯淡となると
あとは利休居士の辿り着いた
黒楽に行き着く。

備前の「焦げ」や「瘡/かせ」、
緋襷(ひだすき)、
胡麻(ごま) 、桟切(さんぎり)
といった、すべての特徴が
一碗に凝集しており、
ある意味、バランスの崩れた
見目のわるい茶碗ゆえに
二束三文の値で古物店に
置かれていた。

不器量、不細工とも
言えないこともないが、
また、それゆえに、稀少でもあり、
数寄者の茶人好みでもある。



水差し置き棚は
自作の物で、
3.11の津波被害地で
波を被って枯れた
樹木の枝を使用して、
犠牲者の冥福をも祈って
お茶を点てている。



煙草盆の煙管は、
亡父の遺品である。

晩年、気まぐれに、
刻みタバコを楽しんでいた。



会津特産の
起き上がり小法師を
夫婦に見立てて飾ってみた。