パチモン人生

吾妻山が冠雪に覆われて
「あづま小富士」らしくなった。

一切経も真っ白である。

火山活動で
入山規制になって
久しい。





「オシャレの秋」
でもあるので、
久しぶりにフルコーデで
行きつけの店に顔を出した。





ブルゴーニュのスーツに
ボルドー･フォンセのシャツ、
グレイのウェストコート、
アズールのタイ。

グリーンのドレスウォッチ、
ターコイスのカフリンクス、
アンバーのバッグ、
をコーデしてみた。

カフリンクスは
ウェッジウッドの
ジャスパー･ウェアによる
『モーツァルト』である。

バッグは
「ジョルジオ・バレンチノ」
じゃなくて、
1円落札パチモンの
「ジョルジオ・バレンチ」（笑）。

ちなみに、
車のロゴは
不正隠蔽が発覚した時に
「三菱」のマークを取り外して、
「プジョー」に換えたので、
これもパチモン（笑）。

もっとも、
乗ってるジジイも
パチモン人間だから･･･
「パチモン人生」やなぁ（笑）。

(´～｀;)ゞ





･･･ってなワケで、
茶室もパチモンなんで、
カーテンを外して、
簾(すだれ)で
「にじり口」をこしらえた。

これは利休の考案だが、
天下人の秀吉は、
毎回、ここで、
利休に頭を下げさせられるのを
業腹に思っていたらしい。

黒楽の茶碗やら、
竹の花入れやら、
ことごとく
秀吉の意に沿わないものばかり
利休は用いた。

そんなんで
石田三成の讒言を受けて、
とうとう切腹を命じたのである。

置き床の前には
「結界」を現す
互い竹を置いた。

掛け軸は
茶弟子の「三春庵」から
頂いたものである。

現･横浜在住の彼からは、
一昨年、
「百回目の茶事」に
お呼ばれして伺った。

その折は、
祝いの「書」を
二、三幅持参した。