あまりオリンピックに
興味はないものの、
早朝に目覚めてテレビをつけた時、
たまたまライヴで
試合の盛り上がった場面に
出くわすと、そのまま
見入ることはある。



昨日は、日本のエース
石川佳純の初戦で
北朝鮮の選手に敗れるシーンを
目の当たりにした。

卓球でカットマンと言われる
もっぱらカットで返球する
防戦タイプのプレーヤーに対して
ファイナル・ゲームまで競っていたが、
石川が最大の山場で
脚をつらせてしまい、
体力的に敗色濃厚になった。

カットマン対策はして望んだとはいえ、
オリンピックという大舞台で
緊張と大歓声の中、
未経験の長丁場で
脹脛(ふくらはぎ)が悲鳴を
上げてしまっては、
勝ち目はなかった。

北朝鮮選手は国際大会に
出場してこないために、
相手のデータがなかった、
と解説は語っていたが、
本番の真剣ガチンコ勝負で、
そんなことは言い訳にすらならない。

勝ったものが強いのである。
負けたものが弱いのである。

思えば、
“柔ちゃん”こと田村亮子も
96年のアトランタで、
84連勝の無敗を誇りながらも
北朝鮮の選手に敗れた。

あの時も、
同じようなことが囁かれたが、
北朝鮮選手は貧しいがゆえに、
国際大会に出ることが出来ないのであって、
スポンサーがついていたり
CMで何千万も稼いでいる日本選手が、
ハングリーさ、必死さ、真剣さにおいて、
本チャンの闘いで
相手に負けただけなのである。




今朝は、
体操団体のライヴを観た。

鉄棒を三人とも無難に決め、
床では鉄壁の演技を見せ、
現時点で99%優勝間違いなし、
というトップに立った。

白井、内村の名は知っていたが
イケメンの加藤選手というのは
知らなかった。

団体戦のプレッシャーなのか
三人とも演技を終えるたびに
胸を撫で下ろし
ホッとした仕草を見せた。

「絶対王者」の内村、
「床の天才」の白井をして、
大舞台のチーム戦というのは
自分の責任を感じて
緊張するものに見えた。

なんだか、
長野冬季オリンピックで
原田がミスった後、
船木たちが挽回して
団体優勝して、
原田が雪上で泣き崩れた
名場面を彷彿した。




難民選手団の競泳選手
ユスラ・マルディニ(18)という子が
可愛いとネットで評判になっている。

彼女は、
トルコから地中海を渡って
ギリシャに向かう途中、
すし詰めの救命ボートの
エンジンが故障し、
海に飛び込んで3時間も
ボートを引っ張り続け
人々の命を救ったという。

100mバタフライ予選では、
41位で予選落ちだったが、
「オリンピックの舞台で
泳ぐことをずっと夢見ていたので、
とても気持ちよかった」
と語ったという。

11日には、
100m自由形に出場するので、
ライヴで観戦してみたい。