合奏団のメンバーである
羽田先生の退職記念コンサートに
アンサンブルで賛助出演してきた。

テルサ大ホールには
発表会よりも多くの人が入り、
各世代の教え子と思しき
子どもたちの姿が沢山見られ、
終演後も先生の周りを囲んでいた。

「ギャンブラーは一瞬の楽しみ
 農夫は一年の楽しみ
 教師は一生の楽しみ」
という、格言を
つくづく再認識させられた。

と同時に、
自分にも18年間の教員時代の
教え子たちがいることに
幸福感を感じた。

最後は、教え子の小学生たちが
サプライズで舞台に上がり、
合唱部顧問だった先生に
指揮を請うて見事なコーラスを
聴かせてくれた。

ピュアで清澄な児童合唱の歌声に
ジンときて涙ぐんでしまった。




福島ギター合奏団として
ステージにお祝いの花を贈ったが、
コンサート後に聴衆に振舞われたので、
ちゃっかり頂いてきて
カウンセリング室に飾らせてもらった。

次の合奏団のコンサート予定は、
9/29の音楽堂での
シルバーコンサートになるので、
7-8月は練習オフになる。

でも、10月のコスキンには
すでに独奏でエントリーしたので、
『ブエノスアイレスの夏』と
『ベサメ・ムーチョ』の
暗譜と弾き込みに
これから取り組まねばならない。

コンサート・シーズンなので
ギタリスト・音楽家に
休みはないのである。


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魂理学随談

イージー・ゴーイング

奈保子 先ほど、先生が言われた「辛抱」して「時節を待ち」「先を楽しむ」といったこは、「深刻にならない」ことが大切でしたね。
先生 そうですよ。英語でイージー・ゴーイング(easy-going)って言うじゃない。
奈保子 こせこせしない、あくせくしない、のんきにいく、というような意味ですか。
先生 そう。その手の日本語は山ほどあるでしょ。「泰然自若」なんていう四文字熟語もあるし、悠然と、悠々と、気長に、落付いて、脳天気に…とか(笑)。
奈保子 それと、先ほどの「大いなるもの」に任せる、というのは禅でいうところの放下(ほうげ)ということにも通じますね。
先生 そう。ドイツ語で言えばゲラッセンハイト(Gelassenheit)だね。
奈保子 キリスト教でも、自分を捨ててキリストにすべてを委ねる生き方、という意味で使います。
先生 そうですか。それは知りませんでした。漱石の『行人』にも「一切を放下し尽して」って出てきましたよ。