
昔は、女性の甲高いソプラノ声が
鳥肌がたって苦手だったが、
最近、BSの『こころの歌』を
視聴するようになってから
ソプラノの美しさに
心惹かれるようになってきた。
クラシック音楽では、
これまで唯一敬遠していた
オペラの分野を
50代のうちに極めてみよう
と考えている。
ヤフオクで2枚組の
2セットを280円で落札できた。
プッチーニとヴェルディの
オペラを廉価版で
全部集めようと思っている。

近所のブックオフでも
500円版と105円版を
何枚か買ってきた。
毎晩、就寝前に
枕元のラジカセで聴いており、
いつもそのまま眠ってしまう。
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魂理学雑談
助かる処方箋
奈保子 以前、先生の講義で、病苦・災難という人間の普遍的な不幸に対して、とりわけ「思いかえ」とか「思いわけ」という態度が大切だ、と教えていただきました。辛い中でも、心をマイナスの方にもっていくのではなく、プラスの方に、助かるように「思いかえ」ていくということでしたね。
佐々木 そうだね。そして、心をしっかりと落ち着けるべく、時には、大いなるものに身を任せてゆくことも、苦難を凌ぐ秘訣ではないか、と思っています。
奈保子 「大いなるもの」というのは、信仰を持っている人でしたら特定の対象があるでしょうが、そうでない人にとっては、超自然的なものとか、宇宙的なもの、ということになるのでしょうか。
佐々木 そうですね。何らかのトランスパーソナル(超個)的なものになるんじゃないでしょうか。あるいは、無為自然のように、自然の流れとか天命に任せる、ということもあるでしょうね。
奈保子 「成るようになる」というのも、諦念の境地であると同時に、「大いなるもの」に任せるようなニュアンスがありますね。
佐々木 自然を「じねん」と読むと、「自ずから然る」という意味になるでしょ。つまり、物事は成るようにしかならない、ということですね。
奈保子 しかし、いざ病苦・災難のときに、そういう思いになれるか、というと、なかなか容易なことではないですね。
佐々木 ですから、ふだんから、日常的に「思いかえ」の練習をしてなくちゃならないんです。碧水先生の歌にもあったでしょ。
トレーニングなき本番に迫力なき
当然のことと思ふ朝なり
奈保子 「思いかえ」というのは、ブリーフ・セラピー(短期療法)で言いますと、リフレーミング(reflaming)ということですよね。
佐々木 そうですよ。事の価値を能動的に反転させるんです。河合先生流に言えば、「二つ悪いこと さてないものよ」と積極的に捉えるんです。
奈保子 「二つ良いこと さてないものよ」の反対ですね。
佐々木 そうそう。
奈保子 それと、「真剣になること、深刻にならぬこと」という態度も大切、と伺いましたが、これは、真剣に治療する、真剣に養生する、そして、真剣に苦難が去ることを願い、信じ、祈ることでしたね。
佐々木 そうです。深刻にならず、辛抱して、時節を待ち、先を楽しむんです。これは、「言うは易く、行うは難し」ことだから、大変だし、努力がいるし、消極的でもあり、今風では、あまり歓迎されないことかもしれないけど、でも、いつの世も、あらゆる所で、これらが苦難を凌いでいく場合のキーワードじゃないかと思いますよ。だから、常平生からの心の鍛錬が肝要なんです。
奈保子 3.11の超自然災害や原発事故で身をもって思い知りました。