傑作! プチ・ニコラフランスで50年以上愛され続けている国民的絵本「プチ・ニコラ」を2009年に映画化したものである。愛らしい可笑しみが満載で、何度も笑えてしまった。全編、子どもの視点から描かれておりたいへん良質の児童文学を読み終えたような感激を抱いた。今年度観た120本の映画のなかで最高の1本に挙げられる。主人公の二コラが次男が幼い頃の風貌に似ていたので、よけいに感情移入できたのかもしれない。学園ものとしては名作の『飛ぶ教室』を彷彿とさせた。