BS日テレの『こころの歌』を
初めて見た。

吉田静さんという
メゾソプラノが美声で
歌唱力があって、
すっかり魅了されてしまった。

女性ヴォーカルで
こんなに魅了されたのは
佐藤真子以来で、
ユーチューブでも過去に
放映された『こころの歌』を
2時間も聴いてしまった。

当分、静ちゃんマイブームが
続きそうである。


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『魂理学雑談』


自立の必要十分条件
奈保子 思春期心性は、依存と反抗がアンビバレントに共存するので、その葛藤に心的エネルギーを奪われて、不登校や引きこもりになる子がいますね。
佐々木 そうやね。自立するいうことはエネルギーのいることやから、こころの中で象徴的な「親殺し」をしてでもやり抜こうという気持ちと、いつまでも親に甘えていたいという気持ちと両方あるわけで・・・。
奈保子 何か自分の家や家族とそぐわない気になったり、ともかく、どこかへ行ってしまいたいと思ったりするんやけど、それでもやっぱり、自分ちが「居場所」やという気になるんでしょうかね。
佐々木 そういう心理になるんやね。ほんまに「自立」するには、子どもは、その間を揺れ動く葛藤体験をせなあかんのやね。
奈保子 最近では、大人でも自立できていないような人が見られますが、そういう心的体験を十分にしなかったんでしょうか。
佐々木 でけへんような家庭状況にあった人やろうね。特に、アル中やギャンブル中毒、ワーカホリックなどの依存症の人たちは、ほとんどが「精神的自立」ができてなくて、生育歴を聴くと、両親、とくに母親との関係性が必要にして十分でなかったことが多いんやね。
奈保子 なるほど。河合先生の仰った「十分に甘えた人は自立するが、十分に甘えられなかった人は孤立する」という名言を思い出しますね。
佐々木 そうそう。
奈保子 とにかく、三歳くらいまでは、無条件に愛してあげて、抱きしめて可愛がってあげないと、末は立派な大臣になったり、博士や社長になっても、他人に迷惑をかけたり自殺したりという不幸な行状になってしまうものなんですね。
佐々木 そうなんですよ。「三つ子の魂百まで」ってはいうものの、それ以降の9歳くらいまでの幼児期、児童期の親の愛情のかけ方によって、その人間のその後の精神的安定が決定するんです。