
2台目のベルトサンダーが
寿命らしく、煙が出たので
工具専門店の10%割引セールで
3台目を購入した。
楽器製作で
パーツを削るのに
なくてはならない工具なので
消耗品として致し方ない。

工具を使わず
研磨を手作業でやっていたら
珍しく左指の爪先を巻き込んで
怪我をしてしまった。
ギターを弾くのには
大事な薬指だったので、
生徒にギターを聴かせている最中に
また傷口が開いて血が流れ
生徒が激しい演奏で流血したと思って
驚いていた。
だから、ギタリストは
かくばかりに血と汗を流しながら
猛練習しているのだよ、と
嘯いたら感心していた・・・(笑)。
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「教育随談」
奈保子 物のない時代には、「物を大事にしなさい」というのは正しかったかもしれませんが、物があり余ってる現代では、何もかも大事だといって抱え込んでいたら、居住空間がなくなってしまいますよね(笑)。
佐々木 そう。だから、現代人にとっては、何が必要で何が不要か、が判断できる能力が昔よりも求められるんですよ。でも、「物を大切に」というのは今ならエコなリサイクルに発想が変わっているでしょ。
奈保子 そうですね。
佐々木 これからは、あらゆる面において、旧弊の価値観が、転換を迫られるようになってくるかもしれませんよ。
奈保子 便利な生活はたしかに快適ですけど、近頃では、廃用症候群(disuse syndrome)とか、生活不活発病という新たな問題も言われるようになりましたね。
佐々木 要するに、安穏な状態に順化していると、さまざまな面での機能低下が起こる、ということですね。
奈保子 そうですね。となると、精神的な「寝たきり状態」もよくない、ということですか。
佐々木 そうですよ。何でも使わなきゃ、ダメんなる。
奈保子 話は変わりますが・・・。スマホなどの所有率が増加して、子どもたちの日常は益々膨大な情報量に晒されて、同時に、刺激も増えて強くなってきていますが、このことの弊害という面ではどうでしょうか。
佐々木 そうですね・・・、単に、ケータイ依存症の増加ばかりじゃなく、近頃の犯罪の特異性とかも関連しているかもしれんね。
奈保子 ・・・と言いますと?
佐々木 今の青少年犯罪の一つの特徴は、集団心理によってエゴ・インフレーション(自我肥大)を起こした逸脱行動がよくあるでしょ。
奈保子 ああ、たしかに・・・。ホームレス襲撃事件や大学運動部の集団レイプ事件などがありましたね。
佐々木 そうそう。何か、勢いとか弾みでやってしまう集団事件が多いでしょ。それと、過去には問題歴がない子たちが、衝動的、突発的に重大事件を起こすことが多いし、その動機が不明瞭なんだよね。
奈保子 それから、脱法ハーブとか薬物乱用も増えていますよね。
佐々木 それは、ドラッグが街で簡単に入手しやすくなったのと、ダイエットや遊び目的とかで使われるようになったからでしょうね。
奈保子 問題になっているMDMA(通称:エクスタシー)なんかは、脳内のセロトニンを過剰放出させて多幸感をもたらすんですから、ハマッたら中毒になりそうですね。
佐々木 なるでしょうね。それとね、近頃は、他者への共感性が欠如した子たちがけっこう事件を起こしているでしょ。
奈保子 そうですね。それで一時、PDD(広汎性発達障害)への偏見が助長されないか懸念されましたが。
佐々木 彼らは対人障害があり、そのことを悩む力も欠如しているので、いきなり行動化に走ることがあるんですね。
奈保子 学校臨床でも、その点は十分に気を配って接しないといけませんね。