
久しぶりのオフ日だったので
二日続けて映画を見てきた。
『三丁目』は3作目で
早くも六ちゃんが結婚した。
茶川は芝居を打って
淳之介を勘当にし、
ヒロミとの間には
女の子が産まれる。
西岸良平の原作とは
まったくかけ離れた噺の展開だが
それでも、それなりに
映画としてはまとまっている。

山本五十六はこれまで
山村聡、三船敏郎が
重厚な役柄を演じてきたが、
戦闘シーンでは円谷プロの
オモチャっぽい特撮がチープで
作品の足を引っ張っていた感がある。
役所広司は
若々しく精悍な五十六だが、
CGが重厚でリアルだったので
作品全体はいいバランスに仕上がっていた。
この作品でも
南雲中将の優柔不断さが強調され、
ミッドウェイの大敗を招いた
張本人のように描かれている。
戦争映画オタクとしては
斬新な戦闘シーンを期待したのだが、
これといった目新しい描き方がなくて
いささか退屈だった。
ディズニーの『パールハーバー』では
甲板が盛り上がるように爆発したり、
眼を見張る表現法に驚かされたが、
日本のVFX(Visual Effects)スタッフは
技術は欧米並みだが、
発想の斬新さがないのが残念だ。

余談だが、
ミッドウェイで空母が大破し、
母艦に降りれなくなった搭乗員が
敵空母目がけて特攻していくシーンで
艦橋に突っ込んで自爆するが、
どうせなら船の喫水線を狙えば
沈没させることが出来ただろうに・・・と、
見ていてふと思った。