「二八(にはち)そば」とは、つなぎの小麦粉を八の割合で打ったそばのことだが、柄江戸時代の終わりごろは一杯十六文だったことから語呂合わせで「二八そば」と呼ばれていたとも。
小学生のころ、繰り返し声に出し、随分苦労して覚えたがかけ算の九九だが、すでに江戸時代には、庶民の暮らしに溶け込んでいたのだろう。あの九九のリズムは、いつごろできあったのだろう。
京都府京丹後市の奈良時代の遺跡から、九九が書かれた木蕑が出土したそうな。役人が徴税の際の早見表に使っていた可能性がある由。カンニングペーパーとは言わぬが、先人も苦労したようで。
番茶