『石鎚山登拝』
一週間の潔斎をし、6月25日7時石鎚神社口之宮本社集合。
参拝後、禊をし、標高1982メートル、西日本最高峰、
最初から足が重く、キツイ。左側に気配を感じる。
まずは、餓鬼供養をし山に入る。
それをしないで入ると、
登りの階段が続きキツイと息を切らしていると、
これを登るのか??
ほぼ垂直の岩場に足を置いたら滑りそうだし、
初めて見る大きな鎖に只々一心に向き合う。
後で、試しの鎖だったと知る。
延々と続く階段を登り、一之鎖を目前に、
怖がっている場合ではない!!登るしかないのだ!!
ほぼ垂直の岩場と鎖の輪に足を置きながら・・・
あっ!石が転がってきた。
助けていただいた。
足が滑らないように、次にどの輪に足を入れるのかを考え、
落ちればあちらの世界へ誘われる。
遅くても足が輪から滑らないか確かめながら慎重に登る。
しかし一之鎖で時間をかけすぎれば上半身の力が消耗することを知
私が落ちれば後の人を巻き込んでしまう。十人は一心同体なのだ。
二之鎖、三之鎖は下を全く見ず、
腕の力が尽きれば・・・滑ったら・・・怖すぎて「大丈夫、
ここへ来るまでは、大自然に抱かれ、自分を内観し、
「鎖を登り切りる!生きる!!」これ以外になかった。
三之鎖は長く厳しかった。命の危機を感じながら登っていた。
この命、生かしていただいているのだと強く感じた。
終点が見えた時、はやる気持ちを抑え「最後まで気を抜くな!!」
登り切ったとき、喜びとともに言葉にならない安堵、
こんなに死をリアルに描いたことがあっただろか・・・
お昼休憩、鎖を掴んでいた手は力つきたのか、
下山は正式参拝に間に合うようにと、休憩なしでひたすら歩く。
ダッシュしてケーブルに飛び乗り、御神気に満ちた拝殿、
ご一緒させていただけた皆様のお蔭で登りきることができました。
多くの気付きと生涯忘れることのできない体験に心から感謝したい
帰宅した翌日、死を意識した一日を振り返り、綴っておかねばとノートを広げた。
文章を書き終えたとき、無性に『石鎚山』と書きたくなり、筆を走らせました。
ほぼ垂直の岩場に向かって、生きることだけを考えていた自分の内側を思い出し揮毫しました。









