そろそろこのブログのタイトルを変えようと思っております。IQプロジェクトはうまくいっていないようですね。見放すわけではないですが、ある程度のところで一区切りし、芸能界全体へ向けたブログにしようと思います。IQプロジェクトは陰ながら応援するという運びにします。今後とよろしくお願い申し上げます。
ところで芸能人が奇行したり自殺したりするのはなぜかと考えた時、元型が強く作用しているからだということを少しは感じていただいているかと思います。奇行というのは程度の高低がありますから、何も街中を全裸で歩くことのみが奇行であるわけではなく、私のように音楽をやっていても何も感じないことも奇行であります。というのも、何も感じないのに音楽をやっているからです。心理学的な意味での奇行とはこのようなことも含みます。元型というものはそれだけを取り出すと便利なものに思えますが、しかし、非常に恐ろしいものであります。また、元型のみが出てくると逆に孤立します。ここがまた難しいところです。
話を戻しまして、では芸能人として全国に向かって何を発信してゆけばよいのか?ということですが、前稿においては非常にまじめでしかも暗い性格のAさんを思い出してください。この方は意外にも芸能界にて活躍したいということで悩んでいるわけでして、Aさんの願いをかなえるにはどうすればよいのかについて具体的に考えてみようと思います。前稿においては元型を使えばよく、しかし、失敗すれば予定していた元型以外の元型が作用することもあり、非常に危険ではあるが、芸能人になるAさんの思いは妥協すれば叶うかもしれないということでありました。この妥協という言葉が一言多いわけですが、しかしながら、そういわざるをえない事情もあります。
まずカウンセリングを始め、うまくいけば最初に出てくるのがアニマ・アニムスです。これは決まってこうなります。先ほどのAさんが男性の場合で精神的に重度の問題のない人であれば真っ先にアニマが出現します。出現の方法はいろいろありますが、まずはやはり夢ではないでしょうか。そこから行動や外見にも変化が現れるのですが、このアニマを影と勘違いするケースがほとんどであります。つまり、これまでとは全く違う自分が出てきておりますから劇的に自分が変わったと思ってしまうのです。しかしそれは自分の中の女性的な部分がでてきているだけですから変化したわけではありません。ここが難しいところです。
自分を変えようと努力しているわけですから暗い性格のAさんは一見すると明るくなったように見えます。それはもちろん第三者的にも主観的にもです。それだけでも変わったと思えるようになるのですが、これにプラスして非常に女性的な面が出てきます。つまり、細やかな気遣いであるとか、ファッションを気にするようになるとかです。それまでは理髪店で髪を整えていたのが美容室に行くようになったり、アクセサリーをするようになったり、また、喋り口調も柔らかくなったりします。そうすると周りの人は「あの人は変わった」と思います。またそのように口にします。その評判を聞いてAさんは「これでいいのだ!」となってしまうのが常でして、実はこれからが本番なのにここで終わってしまうことが多いのが現実であり、残念なことであります。つまり、ここで終わる人が多いということは、周りの芸能人と差がついていないことになり、いわゆる普通の人で終わってしまうのです。
自分は変わったのに売れないのはなぜか?と疑問を持ち始めるようになります。しかしながら、周りの人は「それほど努力してダメなら、芸能界をあきらめましょう」とアドバイスし始めます。こうなるとまた不の連鎖が始まるのですが、それでも芸能界をあきらめたくない場合はどうすればよいのかということになります。簡単にいえばあきらめずに次なる元型を出していくことですが、アニマを出すだけでも相当な時間と努力を要することはこの事例でもお分かりだと思います。その上にまだ次なる元型を出していくとなると、また時間と努力が必要となってきます。この次は当然のごとくペルソナを意識していくことになります。それは、芸能人らしいとは何かを改めて考えていくようになるからです。一度は内面に向かった意識は、次は外面へと向かうのですが、実のところそれは内面のより深い層を行くことであり、しかしながら元型へのリビドーが外へ向かうという非常に矛盾した心の動きとなるため、ここで非常に大きな苦痛を伴うことになります。つまり、あこがれの芸能人の真似をして大失敗するという経験をここで積むことになります。
さて、Aさんは今後どうなるのでしょうか。次回をお楽しみに。ご高覧、ありがとうございました。