飲食店のインフルエンザ対策について
2000年のBSE騒動の時とは違い、全業態に影響しています。
特に、今まで良いとされてきた商業施設内の店舗は瀕死の状態です。
逆に好調なのが宅配や通販などの業態です。彼らにとっては良い追い風になっているようです。
今、緊急に検討しなければならない項目を下記にあげておきます。
1 まず、従業員が感染した場合の対応策について
大手の場合エリア店舗の営業自粛という最悪の事態となります。また、マスコミ報道にも気を使わなければなりません。それと、全滅しないように従業員に対しての症状が出た場合の報告体制、病院への受診と経過報告など想定集を作成しておきます。
最悪、発生した場合には2~3日間は営業自粛の風潮で、発生源のお店にはお客も近寄らないでしょう。
2 高校生アルバイトの対応について
関西では小中高が閉鎖されています。当然、そのような状況でアルバイトさせるわけにいきませんから、学生アルバイトをシフトから外すことを想定した人員配置を考えておかなければなりません。
3 感染予防策
従業員の手洗い、消毒、うがいの徹底、お客様への消毒アルコール設置、客席やメニューの消毒、マスクの備蓄など予防策は今だけでなく今後標準装備と考えたほうがよいでしょう。
4 営業対策
施設の集客力に依存する環境では対応も難しいでしょう。場合によってはテイクアウト商品の充実や客席の間引きを行い、お客同士の間隔を狭める対応も考えなければなりません。価格サービスや常連様へのアプローチなど状況により考えておきます。
あとは、周りの環境に合わせた柔軟な対応も必要です。
危機対応策は作成しておいてください。
昨日は夕方神戸を歩いていましたが、居酒屋の呼び込みがいつもより多かったです。
そして激安、ドリンク10円とか、1000円割引券などが多く目につきました。
ただし、歩いている人はまばらであまり効果もないようです。
こういう時だからこそ、従業員への衛生意識の再教育、店舗の清掃、健康管理について教育する絶好の機会です。そして、危機への対応策として、店舗売上が見込めない場合を想定して新たな収益源の開発を行うことです。具体的には宅配機能の導入や店舗商材の通販開発など、経営者としての仕事をするべきです。
残念ながらもう少し、影響は続いていくでしょう。