先週はある地方都市の和食屋さんへお邪魔しました。また来週もお邪魔する予定。
メニューBOOKリニューアルのご相談で、今のメニューを見栄えが良く売上の上がるメニュー
に作り変えたいとのことでした。
そこで、今のメニューを見せて頂くと、文字ばかりで中途半端にイラストや写真が印刷されて
いる「どこでもあるメニュー」という印象でした。
もう一つ前に使っていたメニューを見ると、これが驚きで、どこかの和食チェーンのように
キレイに印刷され、品数も豊富、写真もきれい、見栄えの良い立派なメニュー表です。
ただし、商品説明は一切なく、写真で見て選ぶようなメニューです。
経緯を聞くと、内部で色々問題があって、昔のように品数あれこれ提供することが困難になり
昔のメニューを使うことが出来なくなり、やむを得ず現状の形になってしまったそうです。
そこで、今の力で提供できる商品を再構築し、ついでに販売価格の見直し、お店のカラーを
引き出すようなメニューに作り変えようとなりました。
私の仕事と通常のメニュー作成屋さんと違う大きな部分は、今あるもので現状を分析して
今できる最適と考えられる要素をメニュー表に盛り込むことです。
場合によっては、仕入れ伝票も見せて頂いて、実際に食べてみて初めて判ることがあります。
これで商品につけるキャッチコピーや説明文のライティング、打ち出し方が変わることが多々あります。
このお店の場合にも、主力商品と考えられる商品を食べさせて頂いて嬉しい誤算の連続でした。
食べた方にしかわからない価値、リピートする価値を見つけ出して、メニュー表に盛り込むことで
今の力で最適と思われる内容が出来上がります。
こうして出来たメニュー表は集客ツールにもなります。
チラシや広告と似ていると思いますが、メニュー表に関しては放置プレイされているお店が多いのでは
ないでしょうか?
たまに、お客様からの問い合わせで、「メニューの雛形みたいなのはないの?それに合わせて写真を撮っていれてくれ」
というものがあります。確かに手軽でニーズがあるのでしょうが、それで業績が向上するとは考えにくいのです。
コンサルの目的は、業績UP。メニュー作成は1手段でしかありません。
こういった理由で、私のところではメニューの雛形みたいなものを販売していないのです