【新・関西笑談】不屈の“水”親父(4)日本ポリグル会長・小田兼利さん | 独立起業の勧め・・・先ずは二つ目の収入作りから。サラリーマン、主婦でも副収入・お小遣いは作っておきましょう!。

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人生は様々なリスクにさらされています。
しかも生き抜くこが一番キツイ。
残された時間はあっという間かもしれません。
少しでも人生を楽しく、心地よく生き抜くために・・・

 ■現地に通じたポリグルレディー 市場開拓でも活躍してもらいたい。

 --100リットル分15~16円という超薄利多売の商売ですが、現地の女性に普及してもらっているそうですね

 小田 ポリグルレディーと呼んでおり、バングラデシュに76人います。彼女たちの月給は固定の2千円プラス歩合給。現地では男性と同等ぐらいの稼ぎです。もともと女性は働かない国なので、夫と同等に稼ぐ彼女たちの家計は潤っています。

 --バングラデシュでの売り上げは

 小田 神戸港からの輸出額で2010(平成22)年度に約2500万円。浄化剤20トン分できれいな水が5万人に普及しているイメージです。ただ、もうかっているとはいえません。

 --バングラデシュの事業は、貧困層を対象とするBOPビジネスを後押しする経済産業省の事業に採択されたそうですね

 小田 旅費などは政府が出してくれました。そのおかげで赤字を出さなくて済み、普及が3年ほど早くなったと思います。バングラデシュの3歳までの乳幼児死亡率は3・7人。日本の0・4人の10倍近いので、あるところまで来たら爆発的に普及するのではないかと思います。

 --バングラデシュの人口は日本より多い1億7千万人。その多くが池などの汚い水を飲んでいるとなれば、ビジネスチャンスはいくらでもあります

 小田 学校に浄化装置を設置して、500世帯分の水を供給するビジネスを1カ所だけで行っています。経産省が現地で開催したセミナーで、180校の校長にアンケートしたところ、全員に「欲しい」と言ってもらえました。下痢で休む子供が多いためです。最近は薬局でも浄化剤の販売が始まり、レストランでもきれいな水を置くようになりました。12年度には昨年度の3倍ぐらいはいけそうです。将来的には簡易水道も設置して普及を図りたいですね。

 --バングラデシュ以外はどうですか

 小田 ミャンマーではポリグルレディーが20人いて、浄化剤を売り始めました。そのほかにもメキシコやコロンビア、オーストラリアなど40カ国でも展開し、飲み水や生活用水の浄化だけでなく、工場の排水処理などにも取り組んでいます。

 --ポリグルレディーをマーケティングに活用されることも考えているとか

 小田 ポリグルレディーは何といっても現地に通じてますからね。中小企業には、お金も時間も語学力もないけど、ポリグルレディーに聞けば売れるかどうかがすぐわかります。大阪商工会議所の佐藤茂雄(しげたか)会頭(京阪電気鉄道CEO)に相談したら「それはいいね」と言ってくれました。

 --小田さんは中小企業にも思い入れをお持ちです

 小田 中小企業のオヤジというのは、自分の技術を褒められると、つい気持ちが高揚してサービスしてしまいます。その技術は海外にでも十分に受け入れられますが、喜んで受け入れられてもらえる時間はそんなにないと思います。受け入れてもらえるのは、先輩たちがメード・イン・ジャパンの律義なビジネスをやってきた遺産があるからです。その信頼感が残っている10年か、20年かが勝負でしょう。(聞き手 飯塚隆志)


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