二十四節気の冬至の次候「麋角解(さわしかつのおる)」12月27日~1月4日ごろ。
麋角解は、それ自体としては「大鹿が角を落とす」などといった意味です。
また、冬至の初候は「乃東生」と言い、末候は「雪下出麦」といい、麋角解は「略本暦」における呼び名ですが、元となった中国の宣明暦でも「麋角解」と呼ばれます。

この「麋(さわじか)」とは、辞書で調べると「大鹿のこと」とあります。
ですが…奈良公園の興福寺・春日大社の神鹿を思い浮かべる人も多いでしょう。
日本人にとっては鹿はなぜかとても近しい大型野生動物なので、鹿の角の生え変わりについてもよくご存知の方も多いと思います。
ニホンジカの場合、生後1年で枝分かれのない1本角が生え、2年目で1叉(さ)2尖(せん:とがったところが2カ所)に、3年目に3叉4尖の成獣の角になります。
でも、角が落ちるのは春先で、年末のこの時期ではないので「大鹿」とは違うような…?

興福寺の鹿の角切り行事も10月、鹿の恋の季節の前に雄同士が角で傷つけあうのを予防するために角切りが行われるので、やはりこの時期ではありません。

そこで調べてみると、中国に住んでいて、普通の鹿より大きく、冬至の時期に角を落とす鹿、という条件にぴたりとあてはまる種類がひとつだけあります。
「体はロバ、ひづめはウシ、首はラクダ、角はシカ」であるとか「顔はウマ、尻尾はロバ、ひづめはウシ、角はシカ」ともいわれる伝説の珍獣シフゾウ(四不像)です。

伝説の珍獣シフゾウは、麒麟や竜のような空想上の生き物で、日本にはその名で輸入され、知られるようになりましたが、中国本土では麋鹿(ミールー)というのが正式名称だそうです。
これが、麋です。

シフゾウはアカシカよりは小柄ですがニホンジカ(中国など大陸にもいます)よりは大きく、角を落とすのも冬至のころ。麋はシフゾウで間違いないでしょう。清の時代にはほとんど絶滅しかけ、今でも絶滅危惧種のシフゾウですが、国内では多摩動物公園 (東京都)広島市安佐動物公園 (広島市)熊本市動植物園 (熊本市)で飼育され、展示されているようです。

ちなみに、鹿の角(つの)は、頭蓋骨とは独立して骨質が成長していったもので、前頭骨角突起 と呼ばれる頭蓋骨の突起を台座にして角が伸びていきます。
牛は、頭蓋骨が延長していって角になりますから、生え変わったりしません。


それから、今日は「官公庁御用納め、仕事納め」で、「官庁で、年末年始の休みの前のその年の最後の事務をとること」、多くの民間企業でもこの日が仕事納めとなりますが…有給休暇を使い果たした私は、明日も仕事です(T_T)

1873(明治6)年から、官公庁は12月29日から1月3日までを休暇とすることが法律で定められており、28日が仕事納めとなります。
通常は12月28日ですが、土・日曜日の場合は直前の金曜日となります。
法律で決められているんですね…官公庁は…民間は…なんか奥底から怒りに似たなにかが込み上げるような(笑)

コロナで自粛ムードが広まっていますが、私は山梨に帰宅します。
奥様のお母さんの介護も手伝わなきゃならないし、自治会の関係もあるし…いつもと変わらないのですが。
その前に、寄り道釣行しますけどね(^^♪ヨテイデス

三密にはならないようにソーシャルディスタンス…サーフなら問題ないかと思います。

2020年も残り三日、コロナだけでなく、インフルエンザにも気を付けてご健康に2021年を迎えましょう!

帰り道、空いているといいな♪

 

 

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