週末も、魔界へちょっと

二十四節気も処暑(しょしょ)に変わり、夏の暑さが次第に和らぐ頃…。
七十二候は、「綿柎開(わたのはなしべひらく)」(8月23日~27日頃)となりましたが、連日の暑さには体がついていきません。

綿を包む「柎(うてな)」が開き始める頃、柎とは花のがくのこと。
綿は7月から9月に黄色い花を咲かせて実を着け、その実はやがてはじけてふわふわとした白い「綿毛」が顔を出します。
白いふわふわは「綿花(めんか)」といって、花ではないのでご注意ください。

綿はアオイ科ワタ属の多年草。
綿自体を木綿(コットンボール)と呼部こともあり、繊維は糸や木綿の原材料になります、肌に良いといわれる木綿、昔から肌着や服に使われ、綿の主成分は「セルロース(炭水化物)」。

木綿栽培の最古の証拠はメキシコで約8000年前に遡るといわれています。

コーヒー好きな方であればご存じと思いますが、コーヒーのフィルターとしても使われたり、今ではナイロンなどが主流ですが、漁具としても使われています。

ちなみに、植物としての呼び名は「わた」、製品になると「めん」と呼ばれます。

日本で初めて綿花栽培に成功したのは明応年間(1492~1501)頃で、三河国で綿作と機織りが行われ、その後、天正年間(1573~1592)には、近畿地方、大和、河内、摂津、和泉、播磨などに広がったそうです。
また、綿花には干鰯(イワシを原料とした肥料)とよばれる肥料が大量に使用されたといいます。
綿にいわし…こんなつながりがあるんですね!

明治15(1862)年頃から中国綿の輸入が始まると、国内の綿花栽培も急速に衰退して…。尼崎では、尼崎紡績が輸入綿花を使用したため、明治34(1901)年頃には綿花栽培はほとんどなくなってしまいました。
綿花が風に吹かれて飛ぶ…そんな風景は、外国の映画でしか見たことがありません。

そんな二十四節気「処暑」の初候「綿柎開」ですが、これからが台風の季節になると…?
ウェザーニュースによれば、8~10月は太平洋熱帯地域でラニーニャ現象あるいはラニーニャ気味になる可能性があり、8月以降は台風の発生が増えて、シーズン全体としては例年並みの26個前後が発生すると予測しています。

太平洋高気圧の勢力が強い時期は沖縄~中国大陸へ、勢力が弱い時期は複雑な進路をとったり、動きが遅くなったりしながら日本付近に接近する可能性があるとしていて、さらに9月以降に偏西風が南下してくることで、台風が本州へ向かう進路が多くなると見ているそうです。

8月の今日現在でも台風8号(バービー)が発生しています。
これから発生するのが増加するとことを考えると…うねりや高潮などの被害が少なければと心配です。

フラットシーズンや秋イカのシーズンを迎えるのに…ちょっと辛いですね。

折角、サーフも復活気味でイワシの打ち上げなんかも報告されている状況ですので、ワクワクしているのですが、釣行の際には、気象情報を必ず確認しましょう。

週末アングラーとしては、コロナも収まってくれないと…。
回復薬や予防薬の開発が急がれますね、この分だと来年はオリンピックはなさそうですし、楽しみはやっぱりサーフ♪

命あっての「釣行」ですから…皆さん「ご安全に!」