七十二項「梅子黄(うめのみきばむ)」(6月16日~21日頃)、梅雨入りとともに青かった梅の実も黄色く色づきます。
梅干しや梅酒を漬けた方いらっしゃいますか?

在宅勤務とはいえ、なかなか梅酒を漬ける暇がなく…今年も断念してます。
ま、チョーヤ梅酒があればいいかな(笑)
 
6月16日は、848(嘉祥元)年6月16日、菓子類を神前に供え疫病退散を祈ったという「嘉祥菓子」の故事に由来するそうで、全国和菓子協会が1979年に制定した「和菓子の日」です。

「嘉祥(かしょう)」とは、平安初期、仁明(にんみょう)天皇・文徳天皇の時の年号で、室町時代末から始まった年中行事。
陰暦6月16日に疫病を防ぐため、16個の餅(もち)や菓子を神前に供えてから食べた風習で、江戸時代には主君が家臣に菓子を賜る行事となり、民間では16文で菓子を買って笑わずに食べる風習となったそうです。
 
和菓子なんてめったに口にすることがないのですが…水ようかんや羊羹、大福くらいでしょうか?
山梨県民ですから「信玄餅」は、お土産にしたり自分で食べたりしますけどね。
甘いものにも目がないので、特に小豆の「あんこ」は日本酒の肴に食べることもあります(笑)
 
そうはいいつつ、釣り旅の帰り道に「小倉アンパン」はよく食べます。
なんか、疲れが取れるような気がして…その分、すぐにファットベルトになるのが欠点ですがw
 
あずき(小豆)には、アントシアニンという成分が多く含まれ、フラボノイドの一種で抗酸化物質(健康維持や悪性腫瘍、冠状動脈性心臓病、高山病の予防の目的で広く利用されている)です。
 
「疲れが取れる」という理由と、熱中症対策で梅干しを摂取することが多々あります。
釣行の時に梅干しのお結び食べたりします。(塩分の取りすぎは高血圧な私にとって致命傷ですが)
梅干しは、クエン酸の酸味が唾液の分泌を促して消化吸収を良くしたり、クエン酸によって物質代謝が促進され疲れにくい体を作るといわれています。

また、血糖値の上昇を抑えたり、便秘の解消を助けたり、肝機能を高めることによって酔いを防止する効果もあります。
梅干しに含まれるクエン酸は、疲労防止、疲労回復、スタミナ維持に欠かせません。
 
聞いた話では、梅干しの種の中身(仁)を好んで食べるなんて人もいるようですが…?
なんでも梅干しの種の中身を「天神様」というそうですが、梅の実には青酸配糖体のアミグダリンという成分が含まれていて、胃腸などで酵素によって分解されると猛毒のシアン化水素(青酸)を生成するといわれ、多量に食べると青酸中毒になり、最悪の場合には死に至る可能性があるそうです。
でも、漬けることでアミグダリンはほぼ無くなり、食べても人体にはほとんど影響がないとされています。

「梅は食うと核(さね)は食うな、中に天神様寝てござる」という格言もあり、幼少の頃、母親に「梅酒を作っている時に梅の身の中身は食べたらいけないよ」といわれたのを思い出します。
 
ここで「うんちく」を一つ。
「塩梅(あんばい、えんばいともいう)」、日本料理の味加減や物事の具合を表現する時に使いますが、本来は梅酢のこと。
「物事を程よくこなす」という意味の「按排(あんばい)」と混同が起きて「塩梅」と書いて「あんばい」と呼ぶようになったといわれています。
 
釣行の際に「おやつ」として和菓子(あずきの和菓子)、小腹が空いたら梅干しのお結びなんてどうですかね。
ただし、食べすぎ(塩分と糖分の過剰摂取)だけは注意してくださいね。

梅干しは熱中症の予防(ミネラル分の補給)にもなりますから、水分補給の際にも食べてみてはいかがでしょう。