5月20日は「世界計量記念日(World Metrology Day)」です。

1875年(明治8年)のこの日、フランス政府の提唱によりパリで「メートル条約」が欧米17カ国間で締結され、北極点から赤道までの子午線の1000万分の1が「1メートル」と定義されました。
この時には、日本のメートル条約への加盟は見送られたそうです。
※この時、地球の円周が4万キロというのも定義されています。
 
日本では江戸時代から尺貫法(長さの単位に尺、質量の単位に貫)が用いられ、1875年(明治8年)に日本政府が定めた度量衡取締条例では引き続き尺貫法が用いらてきました。
日本は、1885年(明治18年)にメートル条約に加盟したのですが、1921年(大正10年)4月11日、改正度量衡法が公布され、法律によりメートル法を使用することが定められるまでは、尺貫法とメートル法の併用が続いてました。
 
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、2019年(令和元年)のこの日、質量の単位「キログラム」の定義が改定されました。
それまでは、「国際キログラム原器」(直径・高さともに約39㎜の円柱形の、プラチナ(白金)90%、イリジウム10%からなる合金製)が使われていたのですが、1キログラムは「プランク定数」という物理学の定数を介して定義されました。
小難しい話ですが、「ブランク定数」は量子論を特徴づける基本定数で、記号は「h」。
詳しくは、ウィキペディアを見てください。(タッチするとアクセスできます)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 
それでも、釣りの世界では「ヤード・ポンド法」が主流で、ルアーウェイトは未だに「オンス(oz)」が使われていますよね。
オンスはポンドより下の単位で、16分の1ポンドが1oz、1オンスは、28.349523125g。
簡単に覚えるなら、1オンスは28.3グラムです。(1㎏は35.274oz)
ステーキ屋さんに行くとよく目にするのは「1ポンドステーキ」、1ポンドはグラム換算をすると453グラムです。
最近では、ルアーウェイトもグラム表記が主流になってきたかな?
フリッパー32gとかハウルヘッド14gやHENCHMAN(ヘンチマン)32g、45HEAD21gといった感じ。
ロッドなんかは「フィート(ft)」が多いのかな?
スペック表とかいうのを見れば、「全長(m)」の表記で書いてあるのが多くみられます。
魚の全長を測って、50センチといえばすぐにピンときますが、1尺6寸5分なんていわれたら…。
川でいえばヤマメやイワナ、海だとメバルやアジなど「尺越え(1尺は30.3センチ)」という表現をします。
さすがに重さはキログラムで話しますが…3キログラムのヒラメの事を0.8貫とはいいませんよね。
 
身近な「メートル法」も、よくよく調べるとおもしろいです。
「うんちく」としても、一ついかがでしょう?
家族の団らんに…夜の酒場で与太話…夜の酒場で女の子に受けるかどうかは、あなた次第です!(保証しません)