auのコマーシャルで有名な三太郎の一人、浦島太郎ですが、皆さんは「浦島太郎」の話しをご存知でしょうか?



まんが日本昔ばなし(市原悦子さんのナレーション)の「浦島太郎」という話しは。

『浦島太郎という漁師が年老いたおっかさんと二人で暮らしていた。
ある日、浜辺で子ども達が一匹の子ガメをつつきまわしているのを見たので、助けて海へ逃がしてやった。数年後太郎が海で釣りをしていると、大きな亀がやって来て、昔助けてくれたお礼にと海の中の竜宮へと連れて行かれた。
竜宮では美しい乙姫さまに歓迎され、魚たちの踊りや、素敵なご馳走でもてなされ、楽しい毎日を過ごした。
しかし何日か経つと太郎は村に残してきたおっかさんのことが気になって、だんだん元気がなくなってきた。
それを察した乙姫さまは「村に帰って、もし困ったことがあったら、この玉手箱を開けなさい。」と言って、太郎を送り出した。
太郎が亀の背に乗って村に帰ると、自分の家はおろか村の様子がすっかり変わっていて、太郎の知っている人が一人もいなくなっていた。
太郎が竜宮で過ごしているうちに、地上では何十年も経っていたのだった。困った太郎は、乙姫さまに貰った玉手箱のことを思い出した。
蓋を開けると、中から白い煙がもくもくと出て、たちまち太郎は白いひげのお爺さんになってしまった。 』
(参考:まんが日本昔ばなし)

一般的に知られている現代版の「浦島太郎」の話しです。


浦島伝説として、「御伽草子」、「日本書紀」、「丹後国風土記」、「万葉集」に記されている話しを簡単にまとめると。

ある日、漁に出ていた浦島(丹後国の漁夫浦島太郎)は亀を釣り上げるが海へと帰してあげると、翌日に女房(平安時代から江戸時代頃までの貴族社会において、朝廷や貴顕の人々に仕えた奥向きの女性使用人)の姿となって小舟に現れ、請われる(ある物を与えてくれるよう、またある事をしてくれるよう相手に求めること)ままに、異郷(常世国〈とこよのくに〉、蓬莱〈ほうらい〉郷、竜宮城)に送って行き、そこで女房と夫婦になる。
3年を経て故郷に帰るとき、女房から「決して空けるな」と形見に美しい箱(玉匣〈たまくしげ〉、玉手箱)をもらい故郷へ帰るが、故郷は荒れ果て700年の時が経っていた。
禁(禁じられていること)を犯して箱をあけると三筋(すじ)の雲が立ち上り、浦島は老人となる…御伽草子(おとぎぞうし)では、後に浦島明神として現れ、亀姫(乙姫)と結ばれる。
(参考:小学館日本大百科全書〈ニッポニカ〉)

「室町時代の物語では命を助けてもらった亀の恩返しの話が付け加わり、江戸時代になると亀と女がまったくの別ものになり、近代になって童話化して神婚の要素が消えて、単に異郷訪問の話となる。」という解説も。
(参考:精選版日本国語大辞典)

「浜辺で子ども達に苛められていた亀を、浦島太郎が助けた」というのが、話しの始まりとして記されているのは室町時代に作られた「おとぎ草子」に記されている話しで、だいぶ色付けされたり、設定が変えられて…現代では、亀を買い取って助ける設定で、亀と乙姫は別(異なる存在)。


浦島子伝説・御伽草子では、浦島が釣って逃がした亀は乙姫(蓬莱の女性)の化身になっているので同じ存在…「御伽文庫」では、最後に浦島も死ぬ代わりに鶴に変身すると記述されている。
その後、鶴になった浦島太郎と亀の化身の乙姫とが夫婦の明神になるという話しもあったりします。

「丹後国風土記」の島子伝などでは、竜宮城に行ってからの浦島太郎の行状は、子供に伝えるにふさわしくない乙姫とのムフフ❤️(官能的)な性生活の描写があり、童話においてはこの部分は改変、もしくは省略されています…(笑)

現代版は童話ですが、「丹後国風土記」などでは官能小説なんですね。

遠州は海亀の産卵場所として有名ですが、サーフで海亀を釣ったことはありませんし、釣ったのを見たこともありません。


サメ(カスザメ、サメ)とかエイ(ツバクロウ、アカエイなど)は幾度も釣り上げていますが…海へ返しても、恩返しはないですよね。


コノシロを海へ返して、代わりに青物(ブリ)というのは経験がありますけど、恩返しなのかは不明です。

鮃も、40センチを超えないサイズの「ソゲ」を海に返しても、「大きくなってまた会おうな」と約束しても、再び釣れるという経験がない…気もします、もしかして大きくなる前に?



べ、べ、別にムフフ❤️なことを期待している訳ではないので…座布団(70オーバー)という恩返しがあればと思うのですが、未だに座布団と呼べるサイズの鮃には直接、会うことが出来ません。


隣とか、数メートル離れた場所で他のアングラーが釣り上げるのは幾度も見ているのですが…。

負け惜しみではありませんが、鮃は釣り上げること、1尾に喜びを…「サイズは運任せ」ですから。


でも、やっぱり持ち帰るなら50センチ前後のサイズが一番美味しいので、出来るならそのサイズをと思うのですが、これがまた思い通りにならない、そこも鮃釣りのおもしろさでしょうか。

産卵が始まるまでが脂が乗って食べ応えがありますから、寒鮃でなくても、春の鮃でも…欲しいですね。