黒潮は、日本海流、黒瀬川、真潮(ましお)、本潮(ほんじお)、桔梗水(ききようみず)とも呼ばれる、日本列島の南岸に沿って南西から北東に向かって流れる強い海流(暖流)で、日本付近に温暖で高い塩分の海水をもたらしていて、その流れが藍黒色(濃い藍色)に見えることに名前は由来します。
黒潮は、四国・本州南岸を沿うように流れる黒潮が、紀伊半島沖で離岸し、大きく迂回しながら房総半島に向かって流れる現象ですが…。
①潮岬で黒潮が安定して離岸していること。
②東海沖(東経136〜140度)での黒潮流路の最南下点が北緯32度より安定して南に位置していること。
上記の2つの条件を満たすと「黒潮大蛇行」と判断されます。
船舶の運行ルートを左右するほか、魚の生息域が変化して漁業に影響が出る可能性があったり、潮位の上昇により高潮などの被害が発生しやすくなります。
2017年8月、12年ぶりに発生した黒潮大蛇行は今も続いています😰😰😰
黒潮について詳しくは下記を参考に…リンクしています。
気象庁:海面水温・海流(関東・東海・北陸周辺海域)
関東の東、北陸周辺、房総沖から伊豆諸島近海、熊野灘にかけて海面水温が平年よりかなり高く、東海沖では、黒潮の大蛇行に伴う冷水渦の影響で、海面水温が平年よりかなり低い海域が引き続きみられるとのことです。
黒潮の大蛇行により、ここ数年は遠州灘、駿河湾、相模湾、房総半島での魚の釣果にも大きな変化があると聞きます。
昨年は、暮れから正月明けにかけて駿河サーフでは青物やフラットの活性が高く、釣果も沢山でしたが、今年は不漁みたいな感じ…逆に今年は、相模湾(湘南・西湘)で、青物とフラットの釣果が多い気がしますが、遠州灘は厳しい状況が続いているような?
ベイトのカタクチイワシなどイワシの稚魚の総称であるシラスがここ数年、深刻な不漁に見舞われているとか…💦💦💦
シラスは、九州や四国沿岸などで生まれて黒潮の流れに乗って、相模湾に沢山入のですが、2017年のシラス水揚げ量は、静岡で前年対比84%も減少したといいます。😱😱😱
シラス丼の値段が高かったし、生シラスの入荷が少なくて食べる機会が少なかった2018年😓😓😓
不漁の原因が必ずしも黒潮大蛇行と断定することはできないそうですが、黒潮大蛇行に伴って関東から東海の沿岸を西へ流れる内側反流が発生して、カタクチイワシの卵や仔魚が流されてしまったり、プランクトンの少ない黒潮水系に覆われ漁場形成がしにくくなるほか、大蛇行が長期化すると、回遊魚のルートに影響を及ぼしてイワシやサバなどが沿岸に近づけなくなるそうです。
イワシ(ベイト)近づかないと、フィッシュイーター(青物・フラットなど)が沿岸に寄って来ない、すなわち魚影が薄くなるので釣果に影響が出るということになります。(逆に、相模湾の釣果が良いのは内側反流の影響なのかな?)
実際に、近年では沖縄などで見られる熱帯性の魚が東京湾で見られたり、危険な”蛸(ヒョウモンダコ)”が確認されたり、気象でも台風が重なったり、台風や低気圧が接近した場合は、黒潮流路の変動によって潮位が上昇することで、低地で浸水などの被害が生じる可能性があるそうです。
西湘バイパスの二宮料金所の高波に浜が削られる侵食、駿河海岸の高波にさらわれた大学生…水害が多いのは現実です😫😫😫
2019年のサーフは厳しいのでしょうか?
引き出しも少ない、腕も無い、釣行機会も少ない「週末アングラー&海なし県民」の私にとって年々、厳しさが増しているような気がします😭😭😭
どうなるのでしょうね…富山湾で9匹も確認された「リュウグウノツカイ」も気になるのですが…「災害の平成」は新しい年号になっても続くのでしょうか?
深層でも黒潮の流れは観測されるといいます、大きな流れによって海底の地形変化や変動に影響があるのでしょうか、あなたはどう思いますか?
黒潮大蛇行はいつ、収まるのでしょうね?