山梨に帰ると、朝食には必ず「焼き鮭」と「味噌汁」が定番で奥様が出してくれる、「スーパー・アンチエイジング・フード」と呼ばれるサケの効能。
○ビタミンB郡(B2、B3、B6,B12)
カラダのエネルギー代謝だけでなく、神経系の健康維持にも、とっても重要なもの。
○ミネラル(セレン、リン、カリウム)
免疫機能を安定させる「セレン」、骨の形成に必要な「リン」、血圧の健康維持に欠かせない「カリウム」
○オメガ3必須脂肪酸(EPA、DHA)
高血圧、高コレステロール、糖尿病、関節炎、全身性エリテマトーデス、骨粗しょう症、うつ病、認知機能低下、脳障害、皮膚障害、喘息及び乳房、結腸及び前立腺癌すべてを改善することができるとされる。
○アスタキサンチン
ビタミンEの約1,000倍もの抗酸化作用を持つといわれる。
その他、サケ(鮭)には、アンチエイジング、エイジングケアに欠かせないビタミンA、D、Eなどの栄養素や、たんぱく質までもが多く含まれている。
簡潔にいえば、「動脈硬化の予防、眼精疲労の改善、免疫機能の向上、ストレス解消などとても多くの効果がある」ということ。
最近のスーパーで売られているものは「養殖モノ」が多いですね、「チリ産」の鮭は養殖場の衛生管理、餌の栄養問題が話題になりましたね。
ノルウェー産の安全性うたっているものや、国産物(北海道や青森で採れたもの…ちょっとお高いです)を選びたいですね。
そんな売り場を見ると、「サーモントラウト」なる鮭の切り身のような魚が並んでいることに気づくことがあります。
でも、これはサケ目サケ科の魚ですが、「トラウト」つまり、「鱒(マス)」なんです。
皆さんご存知の「ニジマス」の海面養殖で育った魚なんです。
管理釣り場(釣堀含む)やキャンプ場、芦ノ湖などで釣れる「ニジマス」です。
「身が赤いじゃない」というのは、赤系色素のアスタキサンチを配合した餌を与えて薄紅色のサーモンピンクに着色してるんです。
「でも、大きさがニジマスと違うよね」と思われるでしょうけれど、海面養殖という技術で4~5年で10kg(110~120cm程度)に成長させているんです。
海面養殖とは、沿岸の静かな海面を利用していかだを浮かべたり、囲い網を入れて魚や貝、海藻などを育てる漁業をいいます。
代表的なものに、とらふぐの養殖や真鯛、鰤(ブリ・ハマチ)、ギンザケの養殖が知られています。
ただね、ニジマスって「外来種」なんですよ、今から142年前の1877年(明治10年)に関沢 明清(せきざわ あけきよ)により、アメリカ合衆国カリフォルニア州から移入されたのが最初とされ、アユと並んで川魚の代表として君臨していますよね。
基本的にニジマスの産卵はイワナより遅くて、産卵床を形成する際にイワナ類(イワナ・オショロコマ)の産卵床を掘り返してしまったり、餌の競合で在来種(ヤマメ・アマゴ・イワナなど)の生息に悪影響を与えるので外来生物法(外来種被害防止法)で要注意外来生物に指定されています。
ニジマスは陸封型(河川残留型)をレインボウトラウト、降海型をスチールヘッドと呼び、特に降海型で銀化した固体を「スモルト」といいます。
降海するのはサケ科の特有です、ヤマメの降海型を「サクラマス」、アマゴの降海型を「サツキマス」といいます。
イワナは基本的に降海しませんが、北海道産のアメマス(アメマス亜種)は回遊します、ショアキャスティングのターゲットです。
イワナと思われる降海型の魚が関東でも確認されているという話はありますが…。
ニジマスの養殖量(出荷量)が多いのは断トツで1位の静岡県、2位が長野県、そして僅差で3位の山梨県では豊富な天然水(ミネラルウォーター出荷量全国1位)を活かして淡水魚の養殖を盛んに行い、中でも山梨県養殖漁業協同組合(山梨県甲斐市:旧敷島町・竜王町・双葉町)は「甲斐サーモン(生食できる魚)」をブランド化してを出荷している。
最近では更に進化を続けて「甲斐サーモンレッド」というのを開発(特産のぶどうから作ったぶどう果皮粉末を与える)して、一昨年の平成28年3月から出荷している。
「淡水魚を刺身で食べる?」と驚きの方もいらっしゃるでしょう。
天然物のニジマス、ヤマメ、イワナには「アニキサス」「横川吸虫」「サナダムシ」などが寄生していることは知られていますが、養殖のニジマスには寄生虫を発見したという例がほとんどありません。
「ドライペット」という餌であること、きちんと隔離されていることなど、寄生虫がつく要素がないそうです。
詳しくは山梨県養殖漁業協同組合のホームページをご覧ください。
クリックするとアクセスできます。
そうなんですよ、管理釣り場などのニジマス(自然の餌を与えない魚)には寄生虫はいないのです、最も新鮮なうちに食べることをお勧めしますけど。
回るお寿司屋さんのサーモンは基本的に代替魚です(海面養殖されたニジマスです、ブランド化された「甲斐サーモン」は高価です)、ですから値段も安い。
代替魚といえば、マグロやカツオのたたきには「アロツナス(ホソカツオ)」、穴子は「マアナゴ」ではなく亜種の「クロアナゴ」、「あわび」はチリ産の「ロコ貝」…美味しいけれど偽物。
ヒラメハンターの皆さんはご存知のように「えんがわ(縁側)」はカレイの仲間である「オヒョウ」、本物は「ピンク色」の粒々(コリコリ)した歯ざわりですからね(笑)
その他、本物でもブリやマダイ、エビも養殖ですよね。
養殖技術も進歩して、今では毒のないトラフグまで…マグロも、近い将来は大間で有名なクロマグロも養殖されて、個人的には「うなぎ」の完全養殖を期待していますけど…うなぎの蒲焼、うな重は学生時代にたらふく食べられたのに、今じゃ…高級だもんな(涙)
飽食の時代を支えるための養殖?
食品に関しては隣国の韓国や中国が報道されることが多々ありますよね。
中華料理で使用した廃油を再度、精製して使うとか、その廃油から作られた「スープの素」とか、衛生面での問題も非常に多いですよね。
安心して食事が出来る、食材を手に出来る日本に生まれて良かったと実感します、水も水道の蛇口をひねれば飲めますからね。
でも、やっぱり「自分で釣って、捌いて、喰らう」という狩猟民族の行為は捨てがたいですね。
魚とのやり取りだけでなく、きちんと味わう、旬を知る、そして感謝する、これも釣り師の特権ですよね。(漁師さんもそうですね、漁業権を持っている分、漁師さんは多種な魚介類を…うらやましいです)
回る寿司屋のサーモン(炙りも含む)、スーパーの刺身用のサーモンの柵、サーモンサラダはなぜか食べたいと思わない…鮭の缶詰(フレーク)とか鮭とば、塩鮭には手が出るが、未だにダメなんですよね。
海鮮丼用にと購入したサーモンの柵を平然として焼いて…奥様に叱られたのは今でも忘れられずトラウマになっているのかな?
というか、美味しいと思わないんですよね(~_~;)
晩酌の肴も干物や缶詰飽きてきたな~そろそろ、天然の魚が欲しいな。
西伊豆のカマス、西湘や遠州のフラット(ヒラメ・マゴチ)にブリ(ワラサ)…誰か贈って~(>_<)
じゃ、「スーパーBig」に買出しに行くかな。