1月15日といえば…少し前の「成人の日」ということぐらいしか知らないという人もいらっしゃるのでは?

「正月」とは、本来は1月の別名です。(旧暦1月の別名であり、改暦後は新暦1月を意味することもあります。)
正月には大正月小正月というのがあり、大正月は1月1日~7日(1月1日を大正月とする説もあります)、地域によって異なるみたいですけど…?
「小正月」は全国的に1月15日というのは変わらず、様々な行事が行われます。(1月14日から16日までの3日間を小正月とする考え方もあります。)

小正月の由来は?
日本では古来、和暦であったこともあり、月の満ち欠けによって満月から満月までを1ヶ月としていましたが、中国から太陰暦が入ってきて、新月から新月を1ヶ月とするようになり、満月は15日に当たるようになって、本来の正月ではないけれど正月の満月を愛でたのが小正月の起源とされています。

旧暦では15日が満月ですが、今のグレゴリオ暦では満月と限りません(/_<。)


2019年1月は21日が満月🌕


グレゴリオ暦は、日本では明治5年から採用していますが、グレゴリオ暦は1582年に始り、世界各国に広まっています。

小正月は暦の本では次のように書かれています。
一月十五日を言う。唐制の暦が普及される以前は、満月から満月までを一月と定めていた為その旧式な正月の名残が現在にも受け継がれ各地により違った行事がある。
 十四日に門松、七五三(注連)縄を取り去り、この日焚く。
(出典:歓喜宝暦 神霊館 榎本書店)


小正月はどんな日なのか?
・一年の健康を願う。
・災厄(さいやく)が降りかからないように厄払い(悪霊払い)をする。
・豊作(豊漁)を願う。
・年神様(歳神様)をお見送りする。
・豊凶を占う。
・正月に働いた女性を労う(ねぎらう)。
というような意味を持ち、行事が行われるのが小正月なのです。

また、女正月(おんなしょうがつ)とも呼ばれ、女性が1月14日までのお正月の間(松の内の間)、仕度(準備)、親戚や来客者の接待、お正月飾りなどの片付で忙しく働いたのが落ち着き、「一息付く日」。
この日は男性が家事を手伝うなど、その労を労うという習慣があるそうですが…最近の家庭事情からすれば、核家族化が進み、更には「家事の分担」が若い世代を中心に広まっていますからね。

また、「花正月」とも呼ばれ、一年の豊作を祈って、削り花や餅花といった花にまつわる飾り付けを行うことから名付けられたそうです。

豊漁を願う行事の一つに、神奈川県三浦市三崎の仲崎・花暮地区や海南神社で行われる「チャッキラコ」というのがあるそうです。


豊漁・豊作や商売繁盛を祈って、大人の女性の唄に合わせて5歳~12歳までの少女たち約20人が優雅に舞を披露、少女は赤色の晴れ着、年配の女性は、黒色の着物に羽織姿で、舞扇とチャッキラコ(踊り手の少女たちが手にもつ綾竹のこと)を演目に応じて使い分け、楽器類は伴わず、素唄と囃し言葉だけの素朴な唄と踊りのようです。


1975年(昭和50年)の文化財保護法改正によって制定された重要無形民俗文化財の第1回指定を受け、2009年(平成21年)9月の第1回登録で、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。 
文化遺産データベース

三崎マグロ市には行ったことがあるけれど、神奈川に住んで20数年、知らなかった…海釣り公園や三崎港へサバやアジ、アオリイカを釣りに行ってはいるけれど、来年は見物しに三浦へ行こうかな?

もうひとつ、行事といえば「どんど焼き」、お正月飾りの注連縄や門松、松飾りを燃やす火祭り、地域によっては書初めなんかも燃やして、最も楽しみだったのが、繭玉(米粉から作った白玉のような真ん丸の団子)を火で焼いたのを食べるのが、おいしかったな~。


悪霊払い・厄払いという一面も持っていて、どんど焼きの火や煙に当たることや、その火に当てたものを食べるのは、祓(はらい)という意味もあって、私の田舎じゃ「道祖神祭り」とも呼ばれていて、今では住宅事情とか消防関係なんかでなくなってしまいましたが…残念ですよね。

小正月のもうひとつの楽しみは「小豆粥(あずきがゆ)」ですね♪



小豆はその色が朱色・赤色であることからアジア地域で邪気を払う力を持つといわれ、 豆は「魔(ま)を滅(めっ)する」という言葉から一年間の無病息災を願って食べられてきたもの。

最近はポリフェノールを多く含み、たんぱく質、食物繊維、ビタミン類も豊富と最近の栄養学でも認められている小豆はスーパーフードとしても知られています。

小豆粥の作り方(3合炊き:炊飯器)
『材料』
○小豆2/3カップ(小豆1カップは170gなので約114g)
○水2カップ(水1カップは200cc)
●米1合(約150g)
●塩または砂糖(どちらもお好みで)

『作り方』
下ごしらえ、上記の○印です。
1.小豆をザルで洗う。(簡単にさっと洗えばOK)
2.洗った小豆を炊飯器に入れる。
3.水を入れて「普通炊き」する。

小豆が炊き上がったら
4.炊飯釜からザルに上げて、煮汁と小豆を分ける。
※ザルとボールが一対のものでアルミなんかでできているものが使いやすい。プラスチック製のものは向きません。
5.米を研ぐ(小豆を炊飯している間に研いで、ザルで水を切っておく)。
6.炊飯器に米と小豆の煮汁を入れる。
7.煮汁を炊飯器の「お粥」目盛りまで入れる(足りない場合は水を足す)。
8.塩味が好みの場合はここで塩を入れる、甘いのが好みの場合はここで砂糖を入れる。
分量はお好みで、私は砂糖を大さじ1~2杯入れます。
9.お粥モードで炊きます。
10.炊き上がったら小豆を入れて混ぜれば出来上がり。
塩味や甘みが足りないと思ったら、炊き上がった時に追加して調味してください。
小豆を鍋で炊くのもありですが、なんせ面倒なので炊飯器で簡単に!

もっと簡単(超手抜き)にと思う方は、お粥を炊いて市販の小豆の甘納豆を入れるのも…塩で味加減することもできますので、その場合は混ぜる前に一度、ザルに空けて流水で甘納豆の砂糖を洗ってくださいね、極甘がお好みの場合はそのまま混ぜればOKです。



我が家は甘いのが好みで~す、実家では赤飯も甘いのでしたよ、ほんのり甘さを感じる程度が最高ですけどね。

そうそう、「雑穀」や「十六穀」でも代用は可能ですよ、小豆以外の物も入っていますが、その際は是非、山梨にある株式会社はくばく「炊き込み雑穀 お赤飯」「十六穀ごはん」をご利用くださいね。


関東近郊ならスーパーに売っているはずですけど、ホームページやAmazonでも購入できます。

株式会社はくばく

小豆粥を食べて寒い冬を乗り越えましょう!
今夜、作りますよ~超手抜きで(笑)
もちろん、豊漁を願って…ね。


でも…サーフに足を運ばなきゃ、魚は釣れない(/_<")