1985年(昭和60年)に大阪府多獲性魚有効利用検討会(大阪おさかな健康食品協議会)が制定、「1(い) 0(わ) 4(し)」の語呂合わせ。
一般社団法人いわし普及協会が平成元年(1989年)にイベントを開催したのが由来とされているという話もあります。

水産庁「資源評価票」の写真引用

からだに良い栄養素を多く含み、塩焼き、煮物、干物から加工食品まで幅広く食用にされるマイワシ。

いわし(鰯)は、魚類ニシン目ニシン亜目の複数種の小魚の総称です。
日本で「いわし」といえば、ニシン科のマイワシ(別名、七つ星)、ウルメイワシ、カタクチイワシ科のカタクチイワシを指します。

鰯の由来にはいくつかの説があります。
①「魚」編に「弱(よわい)」と書いて鰯、直ぐに弱って、簡単に死んでしまう魚だからヨワシ(弱)という言葉がなまってイワシになったとされる説

②弱いという字は「弱(いわ)け」という読み方からイワケ転じてイワシになったという説

③童という字も「いわけなし」とも読めるのことから、幼い者は心身が弱いので、この魚を童児に見立てて「イワシ」と名付けたという説

④下級の者(卑しい者)が食べる魚だったので、卑しい=イヤシという言葉が転じて「イワシ」になったという説

その他にトウゴロウイワシ目トウゴロウイワシ科ギンイソイワシ属のトウゴロウイワシがいますが、カタクチイワシに似ていることからイワシの冠するのですが、実は分類上はボラやダツなどの近縁です。
湘南・西湘サーフ(相模湾)から西に多く分布するそうです。

イワシは海面近くを群れで泳ぐ回遊性の魚で、古くから庶民に親しまれてきた魚です。
漁獲(資源)の変動が大きく、数十年周期で増減を繰り返すことが知られています。
昭和の終わり頃は漁獲量も多く、安く手に入りる魚だったのですが…。
今では漁獲量が減り、価格もそれに合わせて年々上がっています。

不思議なことに、マイワシの漁獲量が増えるとカタクチイワシが減り、マイワシの漁獲量が減るとカタクチイワシが増えるそうです。

秋から冬にかけて美味しいといわれますが、漁獲量や流通量でみるとそうではないようです。
地方によったり、文献によっても「春~夏」というのもあるし、「夏~秋」、「冬~春」と様々です。

一般的にいわれているいわし三種の旬は?
マイワシは5・6・7・8・9・10月
カタクチイワシは9・10・11・12・1月
ウルメイワシは12・1・2月
産卵が終わってからはマイワシ、寒鮃の時期はカタクチイワシがメインベイトになるのかな?

ルアー(プラグ)のカラーもイワシの違いを表現していますよね。

Beach Walker Axcion(ビーチウォーカーアクシオン)
DUOホームページから引用
ADA0011マイワシ…回遊の情報が入ったら出番です。
AHA0087マズメイワシ…このカラーは一年中外せません、ルアーボックスの定番です。
DHA0277トウゴロウイワシ…湘南・西湘サーフには持っていきます(トウゴロウイワシに斑点は無いんですけどね)。

フラットフィッシングで「いわし」といえば概ねマイワシを指すのではないでしょうか?
魚体の側面に7~8つの斑点があり(個体によっては2列あったり、全くなかったりするそうですが)、これが別名七つ星の由来になっているそうです。

マイワシは出世魚です。
シラス・マシラス(稚魚)⇒カエリ・アオコ・ヒラゴ(数センチの若魚)⇒コバ〈小羽〉(10センチ前後)⇒チュウバ〈中羽〉(15センチ前後)⇒オオバ〈大羽〉(20センチ前後)
地域によって様々に呼ばれ、大きさで呼び名が変わります。

正月のおせち料理、特に関東風の祝い肴三種として欠かせないものの一つに「ごまめ」がありますね、実はこれイワシなんですよ、ご存知でしたか?
鰯は「ごまめ(五万米)」とも呼ばれて、お米を作る田んぼを耕す(作る)時の祝い用の魚として用いられていました。
干した鰯を肥料にしたからという話もありますが…鰯(主にカタクチイワシ)を「田作り」とも呼んでいます。

酒の肴、特に日本酒の肴として鰯の加工品は最高です。
ごまめ(田作り)、炙った煮干し、一夜干しの「めざし(目刺し)」など…個人的には刺身より好きです。

南蛮付けやフライなどもありますが、白飯のお供として大根おろしに釜揚げしらすを入れて醤油を少し掛けて、それをほっかほかのご飯の上に…最近、休日の朝食や一人飯の夕飯に登場させてます。

話題のDHA・EPA・DPAが摂取できる。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
脳の伝達性を高めて記憶力を高めたり、目の網膜に作用して視力に作用する。
そのため頭がよくなる、記憶力がよくなる成分として有名で、最近では痴呆症の予防や改善効果について研究が進められているそうです。

EPA(エイコサペンタエン酸)
血圧降下作用があるほか、血液をサラサラにする効果があるので心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化に効果ありということで私には必須の栄養素。
また、中性脂肪を低下させる効果が高いといわれ、青魚のサラサラ成分というのはDHAではなくEPAの効果になります。 

DPA(ドコサペンタエン酸)
主な効果効能としてはEPAと同じようですが、DPAの血液をサラサラにする効果はEPAの10倍といわれていて、アルギニン(アミノ酸)と一緒に摂取するといっそう効果的であることがわかっているそうです。
 
健康に気を使いながら、魚の気持ちでイワシを食べて…誰ですか、「魚は酒飲まない」なんて突っ込むのは(笑)
 
台風の進路と気象を気にしながら、サーフに立つ準備して出撃の時を待ちましょう。
あ、釣旅だから「出発」か…(/_<。)ハハハ
 
今夜も早く帰って、めざしで一杯だな〜( 〃▽〃)