1年で14・15回ある満月ですが、「中秋の満月」として、別格の扱いを受ける旧暦八月十五日の「月」

日本の季節は春夏秋冬(四季)があり、陰暦では三か月ごとに季節が変わります。
一月・二月・三月は春、四月・五月・六月は夏、七月・八月・九月は秋、十月・十一月・十二月は冬。
この三ヵ月には季節を分ける呼び方として初・中・晩(または、孟・仲・季)と細分してきました。
この細分で陰暦八月は秋の真ん中であることから、中秋(または仲秋)といい、旧暦の暦月では日数が29または30日ですから、15日は暦月の真ん中の日ということになります。

そこで「十五夜の月」は「満月」と考えられるようになったそうです。
この陰暦の秋は収穫の時期、中秋の名月を「芋月(または、初名月)」といいます。
十五夜団子はこの芋(里芋)の代わりともいわれています。

旧暦八月十五日の「初名月」に対して「後の月(のちのつき)」、十三夜で知られる九月十三日の名月をいいます。
「後の月」は別名を「豆名月(まめめいげつ)」といい、枝豆を供えることで知られています。
なぜ、「後の月」を引き合いに出したのかというと、「片月見はするものではない」という伝えがあるからです。

十五夜と十三夜は「二夜の月(にやのつき)」といわれ、特別に扱われた行事、縁起事を大事にする江戸の人間が、片方だけ見るのは縁起が悪いと思っていたそうで、その風習が今も残っています。

何かにつけて酒や旬の食材を月を見ながら楽しんでいたこと、収穫した作物に感謝することも素敵な習慣ですね。

実際の月齢とは少々異なるため、ズレが生じて満月にならない年もありますが、2018年は満月でしたね。

釣人なら月と潮汐の関係を良くご存知ですよね。
潮の満ち引きによって海の水は流れます、魚は潮が流れている時に動きが活発になる(活性が上がる)といわれています。


潮汐(一日におよそ2回、満潮と干潮を繰り返す現象)は月と太陽の万有引力により、海水が引き寄せられ、地球の自転によって変化する。


食物連鎖で考えれば、プランクトンや小動物(餌となる虫など)の動きが活発化して、それを小魚が食べにくる、その小魚を大型魚が食べにくるということでしょうね。

潮が流れていると海水にはより多くの酸素が含まれ、魚のエラに新鮮な酸素が供給されて活性が上がるともいわれます。

すべての魚がそうかというと…釣り場(釣りをしている環境)であったり、ターゲットで大きく異なります。
それでも、潮汐表(タイドグラフ)を利用して「上げ三分、下げ七分(または、上げ七分、下げ三分」を狙うなんて聞きますね。


潮止まり(満潮・干潮)は潮の流れが止まり、魚の活性が下がるといわれ、潮が動き出して、もしくは動きが収まる前がタイミングといわれます。

それと、気象情報のチェックは大事なファクター(factor:要素、要因、因子)です。
特に風には注意が必要で、風の吹く方向(方角)、強さで波も荒れたりします。

今回は見事に外した感じがする釣旅でした…まさか、あんなに風が吹くとは…毎日、毎時間変化する海…地元の方が羨ましいですね。

潮汐(タイドグラフ)と気象情報(天気予報)の確認を怠らず、安全に安心できる釣行をしたいものです、できればタイミングよく「祭り」状態の時に…。

今週末は台風24号(チャーミー)の影響がありそうな…気象情報のチェックはお忘れなく!