二十四節気『大寒』の時候、七十二候『水沢腹堅(さわみずこおりつめる)』
「沢に氷が厚く張りつめる」という意味で、沢を流れる水も凍ってしまうほど寒い時期を表しています。
朝晩の冷え込みは身に染みるほどですね。
それでも、サーフに足を運ぶ「釣り師(アングラー)」は絶えることがありません、サーフからのヒラメ釣りがメジャーになった証ですね。
先日のジャパンフィッシングショーでも堀田さんの周りには沢山のヒラメハンターが…
今日、1月25日は『日本最低気温の日』です。
1902年、北海道旭川市で-41.0℃(最低気温の公式記録)を記録した日。
1978年(昭和53年)2月17日に幌加内町母子里の北大演習林でこれより0.2℃低い-41.2℃を記録していますが、気象庁の公式記録の対象から外れていたので旭川の記録が日本最低気温となっています。
更に、901(延喜元)年のこの日、右大臣・菅原道真(すがわらのみちざね)が醍醐天皇によって九州の大宰府に左遷された『左遷の日』でもあります。
菅原道真の才能を妬む左大臣・藤原時平は、道真を罪に陥れてやろうと策略し「道真は国家の政治を私物化している」と醍醐天皇に何度も讒言(ざんげん)して、天皇も道真のことを逆臣と思いこむようになり、901年1月20日に菅原道真を太宰権帥に左遷、筑紫国に流罪となりました。
『東風吹かば匂ひ送来せよ梅の花主無しとて春を忘るな』と詠まれた句が有名です。
その梅は菅原邸から太宰府の庭まで飛んで行ってそこに根づいたという「太宰府の飛梅」の伝説が伝えられています。
この極寒の季節に旬を迎える野菜に「牛蒡(ごぼう)」があります。
旬の「ごぼう」には、「滝川ごぼう」などやわらかい土の関東で中心に作られる長い種類、「堀川ごぼう」など関西で作られる短めの種類など様々があり、今が美味しく楽しめる季節です。
ごぼうといえば、「きんぴら」を思い浮かべます。
「きんぴら」は江戸の和泉太夫が語りを行った『金平浄瑠璃』が由来、昔話(今では三太郎の一人としてauのコマーシャルで人気)の金太郎、この金太郎の子供、坂田金平(さかたのきんぴら)が主人公のお話で、次々と悪者を退治する大変力強い人物として描かれました。
当時からごぼうは滋養豊富な野菜として食されており、唐辛子を効かせたごぼう料理は、その歯ごたえや辛さが坂田金時に通じるとされ、「きんぴらごぼう」と名付けられたといわれています。
ごぼうは食物繊維に抗酸化作用のポリフェノールが豊富に含まれる食材(野菜)
「ごぼう」は水溶性、不溶性双方の食物繊維をバランスよく持ち、水溶性食物繊維「イヌリン」は腸の働きを整え、血糖値の上昇を抑える作用があるといわれ、不溶性食物繊維の「リグニン」もコレステロール値を抑制する作用や、腸のぜん動運動を活発にさせる作用があるとされます。
「ごぼう」の強さの魅力は、強い抗菌力と抗酸化作用のある「タンニン」「クロロゲン酸」「アルクチゲニン」「サポニン」などのポリフェノールが豊富で風邪予防や老化予防などの効果が期待できます。
ごぼうの調理には皮を剥かないって知ってました?
ごぼうの風味や栄養は皮にあります、泥や皮をたわしでこするようにして洗い、成るべく皮を頂くように調理します。
ご飯のおかずや、酒の肴にピッタリな甘辛ごぼうのレシピを紹介しますね。
材料
・ごぼう 1本
・片栗粉 適宜
・しょうゆ 大さじ1
・酒 大さじ2
・砂糖 大さじ2
・ごま 小さじ2
・ごま油 適量
作り方
1.洗ったごぼうを好みの長さで大き目の乱切りにする
乱切りは、端から45度くらいの角度で包丁を入れ、包丁の角度は変えず、野菜を四分の一ほどずつ回しながら上に向けて切っていきます。
2.切ったごぼうに片栗粉をまぶす(ビニール袋に片栗粉とごぼうを入れてシェイクすれば簡単です)
3.片栗粉をまぶしたごぼうをごま油で炒める
4.ごぼうに火が通ったら、砂糖・酒・醤油をいれて味付けします
5.調味料が絡んでごぼうに艶がでたら火を止めてゴマを振りかけて器に盛ったら完成
きんぴらと異なって、ごぼうの切り方、大きさがポイントですよ!
好みで人参の乱切りを加えても、味付けは「きんぴらごぼう」と同じですから♪
あとはやっぱり「もつ煮」に沢山の「ごぼう」を入れて…これも酒の肴には定番でしょうか?
寒いこの季節に旬の野菜で…健康な体を作りましょう、そしてサーフで旬のヒラメを…寒鮃~食べたい、釣りたい。