「大潮で良い思いをしたことがない」とか「中潮の方が釣れる」なんて聞きますよね。

実際に私も「大潮」で良い釣果には恵まれていないような気がします。


新聞や漁業関係者や釣り船関係者の間で主に使用されている潮名(潮汐)は?


大潮

潮の干満の差が大きい状態で、新月(旧暦の1日ころ)や満月(旧暦の15日ころ)の前後数日間のこと

小潮

潮の干満の差が小さい状態で、月の形状が半月となる上弦(旧暦の8日ころ)や下弦(旧暦の22日ころ)の前後数日間のこと

中潮

大潮と小潮の間の期間で、旧暦3日~6日、12日~13日、18日~21日ころのこと

長潮

上弦・下弦を1~2日過ぎたころ、干満の差が一段と小さくなり、満潮・干潮の変化がゆるやかで、だらだらと長く同じ潮の状態が長く続くように見える小潮末期(旧暦の10日と25日)のこと

若潮

小潮末期の長潮を境に大潮に向かって、潮の干満差が次第に大きくなっていく、このように潮が再び大きくなる状態を「潮が若返る」と言うことで、長潮の翌日を若潮と言っている。


一般的には大潮の日は潮の動きが活発になることで、魚が良く動いて餌を良く食べるから釣りやすくなるといいます、逆に小潮の時は潮の流れが少なくなり魚は動かないので餌を食べなくなると考えられています。

でもこれはよくよく考えてみれば潮の満ち引きのこと…?


実際にサーフ(砂浜)では潮の流れ、すなわち潮流(=海流?)に影響されるというのが本質的な物だと考えます。

離岸流(りがんりゅう:リップカレントともいう)、海岸の波打ち際から沖合に向かってできる流れ、幅10メートル前後で生じる局所的に強い引き潮のことで、海岸では海水は循環していて、沖合から海岸に向かう「向岸流(こうがんりゅう)」、海岸に沿って流れる「並岸流(へいがんりゅう)」、海岸から沖合に向かう「離岸流(りがんりゅう)」が循環系を形成しています。


離岸流により、海底(砂地)が削られ、流され溝になり小魚が沖へ出入りする際に通過する、それを狙ってヒラメやマゴチが定位する…

西湘や静岡のドン深サーフではなかなか離岸流を目にすることはありませんが、確実に流れています。


離岸流の発生は、その海岸の地形によるところが大きく、また海岸に川が流れ込んでいる場合も影響を受け、風向及び風速などの気象、並びに潮流及び潮汐などの海象により様々に変化して発生します。


注意深く観察することができれば潮の泡がなくても、波峰線が途切れた海面に、通常の打ち寄せる波とは異なるざわついた水面(攪乱)が見られるため、肉眼でも確認できますが、訓練が必要になります。

理屈がわかっても実際にどれがというのがはっきり分からず、今でも苦労してます。


離岸流についてはこちらをご参考に、海水浴の事故防止にも役立ちます。

(第九管区海上保安本部海洋情報部)

もう一つは「ブレイクライン」いわゆる「かけあがり」、沖から打ち寄せる波が、毎回決まって盛り上がる場所の海底には「かけあがり」という深場と浅場の境となる斜面があり、魚の通り道となっているので狙い目です。

実はこの場所こそ離岸流(リップカレント)が発生している場所になります。


下げ潮で海面が低くなり、立ち込める場所が沖方向へ広がると、届かなかったブレイクラインにルアーを投げ込むことができます。

最近はスピンビームやフリッパー、エフリードメタル、サンダロンなどフラット専用のジグが発売されて…遠投すれば100メートル前後の距離を狙える。

それ以前から、先輩方はサンダーやコルトスナイパーなどのジグを操ってヒラメを釣り上げていたんですね。


いずれにしても、安定した釣果を上げている方々はこの流れを探して釣果に結び付けていることは間違いありません。

多くの経験と知識で流れや天候などに合わせてルアーを選択してカラーを選択して…奥が深い釣りです。


やみくもに海に向かってルアーをキャストして、半年間何も釣れなかった事を振り替えると…魚がいないところにルアーをキャストしても釣れるはずはなくですね。


この次は「時合」について調べてみようと思います。

確かに同じタイミングでヒットすることもあるし、その時間の長さも良く分からない、一瞬と思うほどの短い時間で終わることもあれば、何だかんだいってだらだらと1時間近く続くこともある。

私の場合、周囲でヒットしているのに釣れない(反応がない)、周囲に反応がない時になぜか釣れる、でも単発?

たまたま、目の前にルアーが合って、「食う」よりは邪魔だと威嚇のために噛みついたと思うこともしばしば…


魚に聞ければ良いのですが(笑)


via おさむの釣り物語
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