釣果、ルアーに関する記事ではありません、安全な釣行に必要な情報です。

サーフアングラーだけでなく、多くの釣り人、漁業関係者の方々に読んで頂ければと思います。


夏になると、上空に冷たい空気があり、地上には温められた空気の層がある状態、すなわち「大気の状態が不安定」な気象条件により、強い上昇気流によって鉛直方向に著しく発達する雲、高さは10キロメートルを超えて、時には成層圏まで達する「積乱雲(せきらんうん)」が発生し、それが原因で、「急な大雨」(ゲリラ豪雨とも呼ばれる)や氷の塊が降る「ひょう」や「竜巻」、「雷(かみなり)」といった激しい現象を引き起こして毎年のように死傷事故が発生し、ニュースで報道されることもありますよね。


中でも一番怖いのが「雷(かみなり)」による『落雷』

データから見てもお分かりですね、これからが要注意です。

雷は、大気中で大量の正負の電荷分離が起こり、放電する現象です。放電する際に発生する音が雷鳴で、光が電光です。

雲と地上の間で発生する放電を対地放電(落雷)といい、雲の中や雲と雲の間などで発生する放電を雲放電といいます。


雷を発生させる電荷の分離は、雲の中で「あられ」と氷晶(小さい氷のつぶ)の衝突により起こると考えられています。湿った空気が激しく上昇して上空の低い温度の層に達すると「あられ」や氷晶が多量に発生し、雷雲となります。このため、雷は上空高くまで発達した積乱雲で発生し、雷雲の背丈は夏は7km以上、冬は4km以上となります。

(参照:気象庁「雷とは?」)

積乱雲

「雷の音が遠いからまだ大丈夫」とか、「近くに避雷針があるから大丈夫」なんて思ったことはありませんか?


雷は場所を選ばず、グランドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や尾根などの高いところなどでは人に落ちやすくなります、直接人体に落雷(直撃雷)を受けると約80%の人が死亡するといわれ、落雷を受けた樹木などのそばにいて飛び移る(側撃雷)といい、重症になる可能性が高いです。


サーフで10フィート前後のロッドを持って立っているなんて自殺行為ですし、遠州灘も風力発電があるから大丈夫と過信するのは危険ですね。


落雷による直接死因は、呼吸停止・心拍停止。

人体に雷が落ちた場合、雷の電流の流れ方には、二つのケースがある。

・電流のほとんどが、体内に流れ込む。(死亡率高い)

・電流のほとんどが、人体表面を通って地面に流れる。(直撃落雷の生存者の大多数)

・落雷による意識喪失や、体のしびれで、転落死・溺死するケースも多い。

・海面に落雷した場合、落雷位置から約20m以内にいた人が、死亡・重体になるケースが多い。

災害事例は…

気象庁ホーム > 知識・解説 > 急な大雨や雷・竜巻から身を守るために > 「雷」による災害をご参考ください。

どうやって雷から身を守るか…

1.必ず釣行前に天気予報や雷予報をチェックする

2.釣行中も必要に応じて天気予報や雷注意報をチェックする

3.雲行きが怪しくなったら避難する

など、その他詳しくはこちらを↓

気象庁ホーム > 知識・解説 > 雷ナウキャスト > 「雷から身を守るには」をご参考ください。

リーフレットもあります、お子さんにも是非!

ホーム > 気象庁について > 刊行物・レポート > リーフレット「急な大雨・雷・竜巻から身を守ろう!」

雷に撃たれてしまってそのまま逝ってしまう人はそれで良いかもしれませんが、後に残された家族や大切な人…多くの方々にご迷惑をかけて、心配をかけて、惜しまれて、切ないですよね。


くれぐれも雷に撃たれないよう、自分の身は自分で守ってください。


via おさむの釣り物語
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