ノーベル賞(アルフレッド・ノーベル)が話題の今日この頃…
山梨県韮崎市からもノーベル医学・生理学賞を受賞する北里大学特別栄誉教授の大村智(おおむら さとし)さんがいらっしゃいます。
一般的に知られているのが「ダイナマイト」の発明者であること…
不安定なニトログリセリンをより安全に扱いやすくしたダイナマイトを発明し、ボフォース社を単なる鉄工所から兵器メーカーへと発展させた。350もの特許を取得し、中でもダイナマイトが最も有名でダイナマイトの開発で巨万の富を築いたことから、「ダイナマイト王」とも呼ばれています。
財産の大部分をあてて国籍の差別なく毎年授与するノーベル賞を創設しました。
その財産は約3100万クローナ(現在の金額にすると207億円)、爆薬関連で築いた財産ですが、アルフレッド・ノーベルの兄であるリュドビックが、カンヌで亡くなってしまうのですが、この時にフランスのある新聞会社がアルフレッドが死亡したと、勘違いしてしまい、「死の商人、死す」という見出しで記事を書いたことを気にして…「自分の死後について、世間にどのように記憶されるか」を考えるようになり、やがて「遺言」を残し、1897年4月26日のノルウェー国会で、ようやく遺言が承認されると(ノーベルが亡くなったのは1896年12月10日、享年63歳)その後、少しずつノーベル賞授与のための体制が整い、1901年、第一回のノーベル賞授与が行われました。
現在はノーベル財団が遺産の利子と、それを株式や不動産に投資して、資金運用して継続的な基金を作り出しています。
ここで面白いのが、実はダイナマイトの発明は、ノ-ベルが漏れた液が土で固まるのを見て、ダイナマイト製造法を発見したということです。
これこそがセレンディピティ(Serendipity)です。
「セレンディピティ(Serendipity)」とは、偶然をとらえて幸運に変える力(広辞苑)、ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、幸運をつかみ取る能力のこと(Wikipedia)
そのほかにも…
ハンス・クリスティアン・エルステッドによる、電流と磁気の関係の発見(1820年)
1820年4月21日、講義中に実験器具をいじっていたエルステッドは、電池のスイッチを入れたり切ったりするとそばに置いた方位磁針が北でない方角を指すことに気づいた。これが電気と磁気の直接的関係を示す最初の証拠となった
アレクサンダー・フレミングによる、リゾチームとペニシリンの発見(1922年と1928年)
フレミングが培養実験の際に誤って、雑菌であるアオカビを混入(コンタミネーション)させたことが、のちに世界中の人々を感染症から救うことになる抗生物質発見のきっかけになった。
等々があります。
もちろん、偶然な出来事を知識・経験をもとにひらめきを獲れるかどうかですが…
ヒラメ釣りにも通ずる点はあるような気がします。
キャストミスしてルアーを回収する際に、早くリーリングしていたら、その方向でベイトらしきライズがあり、ヒラメがバイトしてきた…普段はやらないほどの早巻き。
初めて使うルアーの泳ぎをCheckしようとゆっくり引いてルアーの動きを感じていたら波裏でバイトしたり…ルアーが最低限泳ぐスピード。
等々…きっと、ラッキーではなく経験や観察力(知識)が幸運をもたらしたのかもしれません。
DUOの高木さんは「あきらめが悪い」というお話をされますし、アンリパの池田さんは「ネチネチ探って」というお話もされていますが、きっと経験や知識があるからこそ、粘って釣り上げることができるのではないでしょうか?
西湘のレジェンド方々の釣りを見てもルアーチェンジのタイミングやカラーの選択、ルアータイプの選択は経験が豊富であることから選択し結果を残しています…
「終わり良ければすべて良し」ということで喜んでいるだけでなく、その際に周りの状況、潮の状況等もきちんと確認して知識としてもキャッチすることが大切に思います。
その前に場数を踏みたいですけど…週末釣行のみですから(笑)
2015年も残すところ3週間ほど、これを機会に自分の釣り方を客観的に見てはいかがでしょうか?(自分自身に言い聞かせてます、11月のノーフィッシュを反省して…)
今週末の遠征準備をしながら堀田さんのDVDと本を読んでもう一度、知識の補充を図ります。