ギリシャ神話では巨人オーリーオーン(Orion座)はポセイドン(海の神)の子供で優れた狩人でもあったが「この世に自分が倒せない獲物は無い」と驕った(おごった)ために、サソリ(さそり座)に毒針で刺殺されるとあります。
これは恋話としても話されています。
オリオンは海の神ポセイドンと人間の間に生まれた子供…
ギリシャ一の美青年(イケメン)で素晴らしい腕の狩人、ポセイドンの血を引き継いでいるため海上を自由に歩き回ることができた。
ある時、月と狩りの女神アルテミスと恋に落ちたのですが、アルテミスの兄である太陽の神アポロンは処女神(アルテミス)とオリオンの恋を許さず…
ある日、アポロンはアルテミスを海岸へ呼び出し、海の彼方に見える小さな点を指さしてアルテミスにこういいました「人間(オリオンのこと)とばかり遊んでいて狩りの腕が相当落ちたであろう、あの小さなものを射抜くことはできまい」と…そういわれたアルテミスは持っていた弓を引き矢を放った、当然アルテミスが狙った獲物を逃すはずはなく…見事、小さな点は海の中へと消えていきました。
翌朝、海岸に打ち上げられたのはアルテミスに射抜かれたオリオンだったのです。
アポロンは海の上を歩いていたオリオンを見つけアルテミスに射抜かせたのです。
自分の愛する人を殺してしまったアルテミスの悲しむ姿、一部始終を見ていた神々の王ゼウスがアルテミスを不憫に思い、オリオンを天にあげ星座にしました、それ以降アルテミスは銀の月の馬車に乗りオリオンに会うため夜空を巡っているのです。
この話を奥様やお子さん、大切な方に夜空を見上げながら話したら…相当、株が上がるのでは?
(惚れ直されるか、尊敬されるか…間違いないと思います)
日本ではオリオン座の真ん中に位置する3つ並んだ星(三つ星:表筒男命・中筒男命・底筒男命という住吉三神)といわれ、沖縄では黄金三星(こがねみつぼし)と呼ばれ神が住む星とされています。
又、この三星は毛利家の家紋「一文字三星」とも伝えられています。
今夜の夜半、オリオン座流星群(母体はハレー彗星)東南東の空に見られます。
多ければ1時間に40個ほどみられるそうですよ。
オリオン座の向かって左上(三星の上、右肩)には赤く光るベテルギウス(通称、巨人の脇の下)、向かって右下に輝く白い星はリゲル(通称、巨人の左足)とも呼ばれています。
寒いので暖かい服装で、できれば街の灯りなどの影響が少ない場所で(海岸はお勧めかな?)又は、美味しいお酒(私は日本酒)をやりながら自宅の窓から、なんてのもおつですよね。
台風の影響で釣行できない今日この頃、秋の空を楽しんではいかがでしょうか?