先日、享年80歳で山小屋(将監小屋:秩父山系将監峠)を経営する叔父さんが亡くなった。
山小屋へ行く途中、独りキノコを採りに山に入り転落…
山の達人で山菜・キノコ採りはもとより、渓流釣り、狩猟と山に関することは何でもやってきた人。
遭難者の捜索でも地元消防団をはじめ、警察、自衛隊等の陣頭指揮に立ち多くの人を救ってきた人。
それが今回は…普通の人(山登りする人)でも入らない(入れない)ような山奥に一人で…
皆は言います、「山に生まれ、山に育ちそして山で逝き…本望だろう」と…

【参考】本望とは…辞書で調べてみると
・本来の望み。
・もとから抱いている志。
・本懐(もとから抱いている願い。本来の希望。本意。本望。)

決して山で逝くことが本来の望みだったのでしょうか?
意図しない出来事で捜索対象になり亡くなるとは本人は思っていなかったと思います。
山には山の危険が多くあり、転落、滑落、獣(熊や猪等)、天候悪化等による被害も少なくはありません。
未だに行方不明の方も少なくありません。

海はどうでしょうか?
堤防や磯等で高波にさらわれ亡くなった方も少なくないと思います。

私たちAnglerは漁師ではありません、許される時間を許された釣り場でマナーを守って楽しませてもらっていると思います。
事故や怪我が無いよう最低限の"備え"は必要と思います。
サーフベスト(ライフジャケット)はどの釣り場でも最低限準備する”命を守る”道具だと思います。
「服を着たまま泳いだことがありますか?」と聞かれたら多くのAnglerは経験が無いと答えるでしょう。
立ち入り禁止の波止場や堤防で波にさらわれる事故が起こり、釣り禁止になった場所も少なくありません。
小さなお子さんと楽しく釣りをされる方々を多く見かけますが、ライフジャケット等の装備はありません、以前は私もそうでした。
むしろ、サーフベストとかライフジャケットは船で沖に出る方々のためにあるものかと…それでも大分前の大手釣り具メーカーが放映していた映像でも救急救命具の装備はなかったように記憶しています。
最近、川下り等の事故が要因で周知されてきたように思います。
海なし県民の私が知る限り、富士五湖のモーターボードをされている方がつけてるものくらいの認識しかありませんでした。
実際、サーフフィッシングを始める前はフライフィッシングでしたのでベストは装着しますが、単にベスト(道具入れ)ですから…
山岳渓流に行くときはそれなりにヘルメット、ザイル等は準備しましたが専用で水に浮くものはありませんでした。

釣りに出かけて逝ってしまった…本望だよね、などと家族は思うでしょうか?
今年は台風の発生が非常に多く、太平洋沿岸だけでなく高波や一発波等の影響があり非常に危険な状況が続きます。
「渋い中釣りました~」なんて見ると、「流石!」・「腕が良いな~」と思います。
でもそんな方々の写真には必ずサーフベストを着用しているアングラーさんが映っています。

今年も夏だったか、堤防で高波にさらわれてお亡くなりになった方の記事がFaceBookに投稿されていました。
立ち入り禁止の沖堤にも…無断で立ち入り亡くなったという話も…
サーフを始めた頃、私自身も何も知らない状況で波際に立ちさらわれそうになったことがあります。
この時、サーフベストを着用したいなかったらと背筋が寒くなる思いをしました。
(泳ぎにはある程度自信はありますし、洋服を着ての遠泳も経験はありますが何年も前のことで体力も当時ほどありません)

これから更に大きく成長した青物やフラットフィッシュ(鮃)が盛期に入ります。
くれぐれも「本望」だなんて思わず、「安全第一」で無理・無謀な釣行はお控えください。
初心者を同行する際には先ず、サーフベストからアドバイスしてあげたらどうでしょうか?

今週末まではW台風に加え、26号になりそうな熱帯低気圧が発生しています。


72時間後の予測

なんで毎週…台風来るかな!?

うねりが大敵ですよね…天気が良ければ(山に降雨が無ければ)、濁りは無いかと思います。

今は色々な情報が簡単にリアルタイムで手に入ります。
天気予報・波浪予報をCheckし釣行計画を…独りでも多くのAnglerが安全に楽しい釣りができますように。

西湘FC・アンリパの池田 雄一郎さん(イケメンAnglerで有名です)から呼びかけ(配信)されていませんが10/25にビーチクリーンが行われる予定です、今回はスケジュール調整できましたので参加させて頂きます、楽しみです。
※参加してみたいと思う方、池田さんのブログをCheck(検索)してみてください(アメブロ・FaceBook)、多分、ちかじか配信されると思います。
参加希望であれば詳細を教えて頂けます。

釣り場の(漁港・堤防・サーフ等)マナーが原因で釣り禁止や立ち入り禁止の場所が増えています。
茅ヶ崎港はつい先日、釣り禁止になったそうです。

各所でビーチクリーンや漁港清掃等の活動も活発になる反面、ルアーの包装や切れたライン、弁当ガラ・ペットボトル等が破棄されて…中には生活ごみまで、大きな問題になっています。
一般的に山では富士山のごみ問題、エベレストのごみ問題等が報道され、国際的にも問題になっています。

良く聞く話でサーフでカゴ師さんが(カゴ師さんに限らずですが)地元の網漁の漁師さんと揉めたり…「海は誰のものでもないだろう」と暴言を吐かれる方もいらっしゃるようで…

「海は誰のものでもない」のでは無く、みんなのものなのです。
そこに暮らし営みをしている方々だけでなく、釣りに来る人、景色や景観を楽しみに来る人。
誰もの海なんです、「これくらい」「私一人くらい」と思わず、ごみは持ち帰る(落ちていれば拾う)、沼津片浜(6番駐車場)みたいな釣法が異なる釣り人の釣り場分けルール(トラブル回避のためのルールで、暗黙のルールではなく明確にされているルール)を守って、これ以上釣り場を減らさないことも重要と思います。
ご自分のお宅でお庭に勝手に入り込み、ごみを放置されたらどうしますか?
それに立ち入り禁止区域には入らない…これはもっとも重要です、危険なのです。

私のブログをご覧頂いているAnglerの方々より、これから始めようとしている方、にわかAnglerの方々にこのブログを読んで頂ければと思います。
共感して頂けるAnglerの方々、FaceBookなどでシェアして頂ければ幸いです。

このブログは、自分への戒めとして書いています。
私自身最初からルールやマナー、安全対策を守れていたわけではなく、反省が多々あります、これからの行動にも責任を持たなければ釣りはできないと思っています。

安全に楽しくきれいに釣りしましょう!