こんばんは。
東京は急に昨日から夏です
水分補給、しましょうね
ところで今日のタイトル。
「こだわりの意味って?」
数日前のインスタでアジサイの花を
銀粘土で作った写真を載せました。
↑コレです。
庭のアジサイを工房に飾っていて
それを銀粘土で作ってみたというお話。
インスタと同じ写真です。
さて、インスタの中で触れていた、
「作り方が違う」という部分
左のアジサイは、花びらに「ペースト」
と呼ばれる銀粘土を筆で塗り重ねて作っています。
こんな感じです↓
これを何回も繰り返します。
右のアジサイは、銀粘土を薄くのばした上に
花びらを置いて、上から押して花びらの「花脈」
(=葉っぱでいうところの「葉脈」です)
をつけて、あとから針のようなもので、
花びらの形に切り抜いています。
こんな感じです↓
銀粘土をご存知の方はここからは
「はいはい。知ってるよ」ですが、
粘土状の銀を乾燥させて、専用の電気炉で
800℃くらいで焼くと、
固い銀になって、それを磨いて仕上げます。
今回のアジサイの場合は、その後
いぶして色をつけています。
…でね、再び今日のタイトルです。
「こだわりの意味って?」
今、ご説明した作り方ですが、
大袈裟ではなくて、左のアジサイの方が
右のよりも、10倍、作るのが大変なんです。
筆でペースト状の銀を塗るのは、
固い葉っぱにならそう難しくないのですが、
薄い花びらに塗っていると、途中で
花びらが破けてしまうこともしばしば。
更に、葉っぱのように「茎」があれば、
そこを押さえながらペーストを塗れるのですが、
花びらにはそういう部分がないので、
塗るだけでも単純に、塗りにくい。
でも、本物の花びらに塗っている
だけのことはあって、
しなやかな形や、花びらの先端が
「そのもの」の良さが出ているのです✨
しか~~~し
右の作り方をしながら、少しでも
本物の花びらに近づけるような技術も、
駆使してあります。
ホラ、私、銀粘土の先生だから
こだわる私は、どうしても
難しい茨の道を選びがち
でも、作り方が10倍大変だからって、
右側のアジサイが1万円だったとして、
左側のが10万円で売れるかというと?
相当、難しい
こだわりの意味ってなんでしょうね?
「職人」にとって、
こだわりは「美」なんです。
でも商売にとっては、
売れたら勝ちです。
ね?
どうなんでしょうね?
…という、お話でした
追伸;
私は教えてもいるので、
どちらも、お教えします