お弁当

今日の東京は雨
気温は少し高めで、もわっとした湿気を包んだ空気が、
肌によさそう こういう日は銀粘土に適しているのです
乾燥の早い銀粘土は、エアコンの風のある部屋だと、すぐに乾燥して
作品にヒビが入ってしまいます。梅雨時なんて最適 なのです。

そんなしっとり天気の中、先日完売した、まあるい、小さな、レンコンを製作中。
今回はキラキラするように、透明の石（キュービックジルコニア）も入れてみています

‥と作業をしながら、私の頭のすみっこには「お弁当」が。。。
息子が私立中学に入学し、今日が初のお弁当の日。
唐揚げが大好きな息子のために、初日は‥と朝５時半に起きてお弁当作り。
私は一般的な「よい母」ではないので、凝ったお弁当は作りません
幼稚園の頃はサッカーボールのおにぎり、とか、タコさんのウィンナーとか、
キャラ弁だとか、そんなステキなお弁当を皆さまご持参の中、
息子は、大～～～きなおむすびの具として、ウィンナーとしば漬けを入れて、
完成。おにぎり１個弁当！
「おにぎりそのものが、お弁当だよ 」
「へ～！面白いね～。みんなとは違うね～ 」
「そう！特別なお弁当なの 」
‥と話術で誤魔化し たものです。

小学校は給食だったので、お弁当は運動会など特別な時だけでした。
私立中学に合格して、唯一「ちょっと残念」なのが、毎日のお弁当作りです。
あ、言い訳しますが、お料理は嫌いではないのです。
ただ、早起きしてお弁当を作ることが、えっと、困難、いや、面倒なのですね。

‥で、初日はがんばるぞ！‥と唐揚げ弁当を作り、ほうれん草とブロッコリー、
プチトマトを入れ、オレンジも１つ１つむいて別の小さなタッパに入れて、
完成～！！
ちゃんとしたお母さんが作るみたいなお弁当に、私はうっとり。
私ったら凄い。偉いな～～。
‥としばしお弁当を見つめ、自分を褒め、それから蓋をしてまとめて息子に。

「ねね、これ、初日だからたっぷり愛情込めて作ったから、
忘れたりしないでよ～。小学校じゃないんだから自転車で届けるなんて
できないんだからね」
「そうだよね～。しっかりする！ありがとう」

‥と息子は爽やかに出かけて行き、私は工房へ行く準備。
さ、今日もがんばるぞ～～とふと机の上を見ると、、、
お、お、お弁当が、、、
５時半起きが、、、
か、唐揚げが、、、
そして私にはランチの約束が、、、

愛情のこもったから揚げ弁当、
５００円でどうですか？限定１個。
私の愛情はあなたへのものではありませんが、味は保障します