わぁ~いホームステイだ!とやって来たものの、描いていたバラ色の夢物語とは大違い。

ホームステイとは一体何なのかの現状は、必ず留学前に知っておくこと。

自分がそれに耐えられるかも、留学成功への大きな課題です。

 

【質問】

 

今留学中で、ホストファミリーを変えようか迷っています。あと1年半か2年はこのお家にいなければいけないのですが、ハウスルールとか食事があまり理解できない部分があります。とてもいい人達なのですが、結構細かくて顔を合わせる度に何か注意される気もするので、最近は家にいるのが少し辛いです...
ここであと1年半気楽に過ごすことは難しいかなと思ってしまいます。エージェントの方にも相談したのですが、とてもいい人なのでちょっと考えたらと言われました。(遠回しに変えないほうがいいって言われたかも?)ただ私が贅沢なだけなのでしょうか。ホストファミリーが良い方達だけに難しいです...でも私とは合わない気がするんです。

 

私のいない時に部屋を見られてると思います。あと、洗濯は2週間に1回(ホストファミリーは週1でしています)、ランチも持たせてくれるのですが、最近だんだん少なくなって来ました... あと、掃除に関してはとても厳しいです。週1でチェックがあるのですが、ウォッシュルームに髪の毛が1本落ちているだけで、あなたは掃除をしていない(私は掃いたのですが、うっかり落ちていました。) 普段の食事も、最近は忙しいのか、冷凍食品?と思われるものがたくさん出てきます。友達のホストファミリーはそんなことはないようです。

 

【回答】

ホストファミリーについての悩み、多いですね。

日本からやって来る優秀な若者の支援をして30年近くになります。

カナダ在住、カナダからの回答です。

数年前までは直接ホストファミリーや留学生との相談にも応じて、問題解決にも乗り出していましたので、その経験からのアドバイス。

 

まず。

ホームステイでの問題は、双方の言い分を聞くたびに「この2者は本当に同じ家に住んでいるのかな?」と思えるほど、食い違っているのが常です。

完全に異なる文化・言語、しかも日本人留学生の英語力は情けないほどお粗末。

カナダの文化もマナーも無視する留学生、日本の文化・マナーを無視するホストファミリー。

恐ろしく難しい問題が潜んでいるのが、ホームステイの現状です。

 

1.「ホストファミリーは良い人」

 

あなたやエージェントの言う「良い人」の定義とは何ですか?

異文化から来ている留学生のバックグランドを理解し、カナダの文化と日本の文化両方を尊重しながら、一緒に過ごす体験をより意義のあるものにしてくれる人が、良いホストファミリーだと、私は定義しています。

 

「良い人」なのに細かい。

「良い人」なのに食事が手抜き。

「良い人」なので変わらない方がいい。

 

などの理由付けがわかりません。

 

2.ホストファミリーはあなたの事を「良い留学生」だと思っていますか?

 

他人の家に住まわせてもらうのですから、そこのルールを守るのは当たり前。

子守をさせられたり、家中の掃除が義務だったり、夕食の準備はほとんど任されたりなどの常軌を逸したルールは別として。

 

そのファミリーの日常をよ~く観察し、真似をし、お手伝いを買って出て、少しでもあなたの存在がファミリーにプラスであるよう振る舞っていますか?

もし、それが出来ているのであれば、ホストの小言は自分の子供にもする小言かも知れないし、食事の手抜きはずっと昔からなのかも知れないですよ。

 

3.洗濯についても、カナダに住んでいる立場から、ホストのルールは理解出来ますよ。

 

一人分の洗濯の量はそれほど多くないはずですよね。

それを毎週洗濯機を回すと、水の使用量が上がります。(洗濯機はものすごくデカイですね。)

少しでも水道光熱費を節約したいファミリーなら当然のルールだと思います。

 

得てして、日本から来た若い人は、世間知らず過ぎる場合が多いです。

親の庇護の元、シャワーの水は流し放題で長時間、水回りの掃除は親の仕事、部屋の片付けも適当。

周りの人が、汚れたトイレやバスルームにどう反応するかなどの理解度が少なすぎます。

 

洗濯の頻度を決めるのは、理不尽ではないと思いますよ。

 

4.ランチを作ってくれるホストは、そんな多くないですよ。

しかも、生人参などを持たせてくれるので、留学生は最初「あ~~~」と叫んでいますが、幸運なことです。

 

自分でサンドイッチなどを作る留学生が多いです。

 

ホストが作ってくれたランチを残して返ったことはありますか?

捨てているのを見つかったことはありますか?

夕食を、理由も言わずに、ほとんど残したりしたことはありますか・

 

あなたの様々な行動はホストに観察されています。

量が減ってきたには何か理由があるように思えます。

 

心当たりがあるにしろ、ないにしろ、単刀直入にホストに頼むことです。

「ランチの量がもっと多いほうが嬉しいです。」と。

或いは、自分で作ること。

人が作ってくれるランチの量が少ないことには、あまり文句の言える立場ではないですね。

 

5.髪の毛は、他の人には非常に気持悪いものです。

 

ホストの家のバスルームはいつでも、バスルーム展示場並にピカピカにしておくこと。

ホームステイの常識です。

 

6.英語圏の家庭は、日本よりはるかに頻繁に冷凍食品を使います。

たくさんの種類も出回っています。

 

仕事をしている忙しい人には、非常に役に立つ冷凍食品がスーパーには並んでいます。

あなたも見たことがあるでしょうが、スーパーの冷凍食品ケースの大きなには驚きませんか?

どん!と場所を取り、ありとあらゆる物が並んでいます。

 

いわゆる「良い人たち」もどんどん冷凍食品を使いますよ。

日本のお母さんの食事と比べても、文句は言えないですね、異文化にいるのですから。

 

7.友人とホストファミリー談義をするのは、余りお勧めではありません。

 

意図があって褒めちぎるのなら別ですが。

あなたの住んでいる地域、学校にはあらゆる所に耳があることを忘れないように。

 

ホストと大もめにもめ、結局悲惨な経験に終わる留学生は、ホストの事を周りの留学生に愚痴ることが大抵の発端です。

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かなり厳しいことを書きましたが、これがホームステイの現実です。

わざわざ高いお金を払い、言葉も文化も考え方も全く異なる他人の家に住む選択をしたのは、あなたです。

普通のアパートとかの賃貸契約なら、借り主の権利は政府が大きく守ってくれます。

しかし、留学生はテナントとは扱われず、法律の外にありますので、残念ながらあなたには権利はありません。

 

結果として、次のホストでも同じか、更に悪い状況が起こる可能性は50%を超えると思います。

一度ホストを変えた留学生には、「要注意」するのが普通です。

「またもめるかな?」「また文句言うかな?」と。

もともとホストファミリー数不足にあえぐ留学事情、そんな留学生をとびきりお勧めのホストに入れてくれる可能性は少ないと思います。

また、次のホストは必ず聞きます。「なぜこの子は前のホストを出たの?」

 

一番いい方法は、エージェントを交えて(もし英語が普通に出来るなら)ホストと正直な話合いをすることですね。

そうしたら、なぜ、ホストの行動についてよりよく理解出来ると思います。

あなたのやって来た日本文化を理解し、しかも留学先の文化も理解し、日本語・英語のバイリンガルな頼りになる大人の存在が非常に必要です。

 

本当は留学前に知っておくべき、重要な現実ですが、知らずに来てしまった今となっては、出来ることは限られているのが残念です。

 

Good Luck!