皆様、こんにちは。
ご訪問いただき、有難うございます。
先日、今年のスペイン行きのチケット購入について、長々とブログに書きましたが、2019年のパリ旅行のブログもやっと終盤なので、書き続けていきますのでよろしくお願いいたします
さてさて、2019年パリ旅行・帰国前日の続きです。
ピエール・エルメのカフェでひと休みした後、リュクサンブール庭園へ。
リュクサンブール宮殿が公開されているはずですが、どれくらい並んでいるだろうか・・・
ちょっとドキドキしながら、結構、並んでたら次どこ行こうかなど考えながら向かいました。
庭園に入るとやはり長蛇の列が・・・
でも何となくいけそうな気がしたのでとりあえず、並んでみることに。
この列は、かなり進んでからの写真です。
並んでいる途中で見えたのは・・
『メディシスの噴水』
列からはみ出て写真を撮るわけにも行かず、何が何だかわからない写真に。
この時は、宮殿の見学が終わったら庭園を見学しようと思っていたのでとりあえず、撮ったっていう感じです。
1時間位、並んで中に入れました。
入口付近には、ウォーターサーバーが置かれていて、ホスピタリティに感激する。
ここでリュクサンブール宮殿の概要を少し・・
リュクサンブール宮殿
1615年にピネー=リュクサンブール公の邸宅として建てられた後、ルイ13世の母、マリー・ド・メディシス王妃の居城として改築された。
彼女が幼い頃過ごしたフィレンツェのメディチ家の居城ピッティ宮殿をモチーフとしているともいわれ、初期フレンチ・バロックの代表的な建造物です。
マリー・ド・メティシスの失脚後は、貴族の邸宅となり、フランス革命以降はフランスの政治の中心の場を担ってきました。
今もフランス元老院(上院)の本部・議事堂として使用されています。
元老院 = リュクサンブール宮殿
みたいに思われているみたいです。
日本人の私からすると、昔のお城をお国の政治の場として今でも使用していることに流石、フランスと感銘してしまいます。
通常、一般公開はされていませんが、ヨーロッパ文化遺産の日の2日間、一般公開されます。
さて、宮殿の中に入って最初に見たお部屋は・・・
SALLE DU LIVRE D'OR
『黄金の書の間』
革命後、かつてのマリー・ド・メディシスのアパートメントから略奪された絵画や木材の装飾などが集められ、1817年に再び、組み立てられた部屋です。
この部屋の名前はフランスの貴族の称号を記録した登録薄である「貴族の黄金の書」に由来するそうなんですが、私はてっきり、普通に見た目が黄金なので黄金の書の間といわれているのかと思ってました。
部屋の名前の通り、金ぴかのお部屋で全てが金ぴかだったのですが、そもそもは暗めの部屋でカメラの設定も間違えてたらしく、撮った写真の全てが真っ暗でした
掲載している写真は頑張って明るく修正したものなんですが、あの素晴らしさをちゃんとご紹介できないのが悔しいし、自分の写真が真っ黒で何が何だかわからないもの悔しいです。
広い部屋ではありませんでしたが、壁、天井が黄金と装飾で埋め尽くされていたような部屋だったので、最初から凄いもの見ちゃったなって感じでした。
ご興味があるかたは、元老院の動画があるようなので見てみてください。
フランス語なので私もさっぱり理解できませんが、お部屋の雰囲気は知ることができます。
一旦、中庭へ。
見学ルートは決まっているので
案内通りに進んでいきます。
中庭から見た建物も彫刻が施されていて素敵でした。
中庭から再度、入り直してみたお部屋は・・
La salle René Monory
ルネ・モノリーの部屋
元上院議長 (1992 ~ 1998 年)だったルネ・モノリー氏 に敬意を表して名前がつけられています。
この部屋の歴史が興味深いです。
天井の形や絵画から、この部屋がかつては、礼拝堂であったことがうかがい知ることができますが、最初は、1818年~1845年まで更衣室・クロークとして使用されたようです。
1843年に礼拝堂として使用することが決まり、アレクサンドル・デニス・アベル・デ・プジョル、彼の弟子であるテオフィル・ヴォシュレ、それにジャン・ジグー の3人が礼拝堂の装飾、絵画を手掛けることになりました。
アベル・デ・プジョルによる黙示録の二十四人の長老
ジャン・ジグーがルイ・フィリップ王に敬意を表して描いた、病人を治す使徒聖フィリップ
1845年に奉献され、1870年まで礼拝堂して使用されました。
国会議員や宮殿職員とその家族の結婚式にも使用されたようです。
その後・・・・
1905年~1940年、会議室、および、映写室として使用され、祭壇やオルガンが撤去されました。
そして、1940年~1944年、リュクサンブール宮殿の他の部屋と同様に、ドイツ空軍に占領されていたんですね
1945年~1971年は、再び、会議室として使用されます。
1971年~2000年、上院議員集団事務局オフィスとなるのですが、この時、防音性を高めるため、偽天井で絵画を覆ったり、ジャン・ジグーの絵画は丸めて保管庫に保管されました。
2000~2013年、公共上院チャンネルの部屋として使用されました。
この時、更に古い装飾を維持しながら完全に覆い隠すようにリノベーションされました。
ちょっと、驚きなのですが、その写真がこちら
SENATのHPからお借りしました。
全く、面影が残っていない・・・
現代的な全く違う事務所に変貌しています。
2013年、公共上院チャンネルが移転したので、この部屋をどう利用するかと議論され、以前の姿に戻すこととなり、大規模な改修工事が開始され、絵画が修復され、ジグーの絵画も再び組み立てられました。
2018年以降、この部屋は、マルチメディア会議室として使用されています。
使用目的は、マルチメディア会議室と現代的になったけど、装飾や絵画が元に戻って良かったなと思います。
元に戻した技術も凄いし、違う用途として使用する際に破壊するのではなく元に戻せるような改造の仕方をする、そこにある絵画なども他に保管しておくという考え方が素晴らしいですね。
因みに、上の写真の右下、四角張った金属の枠っぽいのが見えますね。
この部屋、少し段差があるのですが、その数段のために設置された小さなエレベーターの端っこです。
多分、車イス用のエレベーターではないかと。
こんな数段のためにエレベーター?とも思いましたが、でも、古いものを活用しながら、新しい技術を取り入れて、万人に快適な空間にしていくという考え方にも感銘を受けました。
階段を上って、次のお部屋へ。
階段の吹き抜けの天井画
絵的にはちょっと現代っぽい。
次のお部屋は・・・
L'annexe de la bibliothèque
図書室の別館
現在、図書館の別館として使用されていますが、18世紀半ばにはヨーロッパ初の美術館として使用されていた細長いお部屋です。
1750年、王の建築総監であるシャルル・ル・ノルマン・ド・トゥルヌムが、王室コレクションの傑作約100点をここに掛け、ルーベンスのギャラリーと同時に一般に公開しました。
週に2回、ルイ15世およびルイ16世の臣民たちは、この当時ヨーロッパで初めて一般公開された美術館を楽しんだとされています。
なんか昔の人たちが、初めての美術館を楽しんでいるところを想像するのもいいですね。
1780年、一旦、閉館されましたが、1803年に元老院の要請により、再び開館されたときに、ギャラリーの天井は、ヤーコブ・ヨルダーンスによる12枚の絵画「黄道十二宮図」と、カレによる「暁の出現」の絵画で装飾されています。
黄道十二宮図は、1640年頃の作品のようですが、天井画として飾られた時期、18世紀末のフランスで使用されていた革命暦に従って配置されています。
ヤーコブ・ヨルダーンス(1593年-1678年)は、ルーベンスに影響を受けたフランドル派の画家さんです。他にブリューゲルからも影響を受けているようです。
天井画のひとつ、双子座。
特に双子座が良かったというわけではなく、多分、近くで撮影できたのがこれだった。
この部屋には、中には入れなかったので写真を撮ったら次に進むという感じで見学していました。
と書いて、一旦、投稿したのですが、後から、スマホの写真を整理していたら、こんな写真が出てきました。
中に入って見学していました
見学ルートマップを見たら、途中で折り返しするようになってました。
リュクサンブール宮殿を見学したときは、ただ、凄い宮殿見れて良かった~、今回の旅行のハイライトだなとは思っていたのですが、実際は、ただ見てきただけって感じでお部屋の詳細とかは、全くわからなかったのです。
ルネ・マノリーの部屋の歴史には、正直、びっくりして、まあ、多分、どのお部屋にもそれぞれ歴史はあるとは思うのですが、普通の観光施設ではないだけにガイドブックにも詳細は記載されていないので、ちょっと自分なりに掘り下げて、長々と書いてしまいました。
いただいたプログラムもフランス語だったので、当時は、仏語しかないんだと思ってましたが、最近は本当に便利になってGoogle翻訳やChatGPTを活用させていただいて、何とか理解できたかなという感じです。
リュクサンブール宮殿の見学は、まだまだ続きますっていうか、まだ、三部屋しか紹介していない。
もうすぐ5月も終わり、スペイン🇪🇸行きのチケットも買ったので、そろそろスペインについても下調べしなくてはと思っています。← これに没頭してしまうとまた、パリのブログの終結が延びるので、スペインに行く前に2019年のブログは完結したいと思います。
本当は2023年のパリ旅行についても沢山、書きたいことがあるんですよー
気長にお付き合いいただければと思います。
それでは、リュクサンブール宮殿の続きは近いうちに
最後までお読みいただき、有難うございました