Bonjour Paris! 2019年9月パリ一人旅~観光8日目④ | Yokoの Life is Beautiful!

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アラフィフ・レディのマチュアな旅ジャーナル。
皆が羨むようなゴージャスな旅でもなく、かといって、貧乏旅行ってことでもない、ほどほどの旅行の記録と記憶を綴ります。

皆様、こんにちは。

 

 

ご訪問いただき、有難うございます。

 

2月も終わろうかというのに、

 

今年初めての投稿になります。

 

 

1月にコロナ罹患し、想定外に症状が

 

長引き、体力も免疫力も落ちてしまい、

 

最近、ようやく元に戻りつつあるなと

 

いったところです。

 

パンデミックのお陰で在宅勤務が整備され、

 

まさに今回、コロナ罹患で在宅勤務が

 

あって良かった~と感じた数週間でした。

 

 

さて、パリの観光も終盤、

 

ルーブル美術館見学の続きです。

 

 

 

『ヤッファのペスト患者を訪れるナポレオン・ボナパルト』

 

アントワーヌ=ジャン・グロ

 

1804年 展示室700

 

この絵は、ナポレオンが腺ペスト患者で

 

ある軍人を毒殺したという不愉快な噂を

 

鎮めるために、ナポレオンによって

 

依頼されて描かれたものです。

 

他の人はペストが移ると避けている

 

状況の中、ナポレオンは素手で

 

ペスト患者の胸に手を当てる。

 

ロイヤル・タッチといわれるものですね。

 

ナポレオンの慈悲深さ、神格化などを

 

表現し、イメージアップを図った絵

 

なんですね~。

 

 

 

 

『メデュース号の筏』

 

ジェリコー 

 

1819年 展示室700

 

1816年に起きた海難事故、

 

メデュース号事件を題材にした作品。

 

フランス海軍艦メデュース号が座礁し、

 

150人の乗組員が見捨てられ、

 

13日間におよぶ漂流を経て

 

助かったのはわずか15人。

 

遭難者が救助の船を見つけた瞬間と

 

それまでの極限状態のありさまが

 

描かれています。

 

とってもリアルな感じで、まるで

 

その場でこの惨劇をみている感じがします。

 

ジェリコーは、生還した2名の方に

 

聞き取りを行ったり、資料を綿密に

 

調べたりしてこの絵を描いたらしいので

 

現実感が出せているのでしょうね。

 

私的には、色が暗いせいか、

 

救助船発見の希望よりそれまでの

 

凄惨な状況の描かれている印象が強いですね。

 

この作品は、ロマン主義の狼煙を

 

告げた傑作と言われています。

 

 

『7月28日 民衆を導く自由の女神』

 

ウジェーヌ・ドラクロワ

 

1831年 展示室700

 

1831年に起きたフランスの

 

7月革命を主題とし、

 

寓意的アプローチをした作品です。

 

中央に描かれている女性は、

 

自由の女神の寓意です。

 

ジェリコーの『メデュース号の筏』の

 

影響を受けているので、

 

中央の女性は寓意とは思えず、

 

そのシーンの写真をみているような

 

リアルな印象があります。

 

ウィキペディアを読んで知ったのですが、

 

日本では、自由の女神と訳されますが

 

正確には、

 

『7月28日 民衆を導く自由』

 

 自由はアレゴリー(寓意)です。

 

 

この絵、ルーブルを代表する絵画の

 

ひとつだと思いますが、実は、

 

1999年に「日本におけるフランス年」

 

文化財海外交流展の一環として、

 

日本に来たことがあるんです。

 

それを記念して、この絵画の

 

郵便切手も発売されていて、

 

実は私、持っているんです。

 

その時から気に入っていて、

 

特別な手紙に利用したりもしましたが、

 

惜しくて、今でも数枚、持っているんですよ。

 

 

 

『ヘレネの誘拐』

 

グイド・レーニ

 

グランドギャラリー716 

 

ギリシア神話のトロイア戦争の発端

 

となったトロイア王の息子パリスによる

 

ヘレネの誘拐場面。

 

絶世の美女といわれたヘレネ

 

大勢の求婚者が集まる中、

 

求婚者たちに選ばれたスパルタ王

 

メネラウスと結婚します。

 

一方、トロイア王の息子でありながら

 

山に捨てられ羊飼いとして

 

育てられたパリス

 

ペレウスとテティスの結婚の宴に

 

招かれず、機嫌を損ねた

 

不和の女神エリス

 

『最も美しい女神へ』と言葉とともに

 

黄金の林檎りんごを投げ入れます。

 

その黄金の林檎の判定をすることに

 

なったパリス。

 

これが『パリスの審判』なんですね。

 

この題名の絵画をみたとき

 

なんのこっちゃと思っていたのですが、

 

今回、ヘレネの誘拐を調べることで

 

パリスの審判の意味も知ることが

 

できました。

 

3人の女神が名乗りを上げ、

 

パリスの買収を試みます。

 

『最も美しい女を与える』という約束を

 

提示したアフロディーテにパリスは

 

黄金の林檎を渡します。

 

最も美しい女性=ヘレネということで

 

スパルタに向かい、王のメネラウスが

 

葬儀のため、クレタ島に行った隙に

 

ヘレネを誘惑、ヘレネもトロイアの

 

富とパリスの美しさに魅了されて

 

パリスについていきます。

 

パリスとヘレネは一目で恋に落ちたとも

 

いわれているのでキューピッドも

 

描かれています。

 

そうなるとヘレネの誘拐って題名が

 

違うような感じもしますが、

 

中世にこの物語は誘拐されたといった

 

内容に書き直されたらしく、

 

パリスに誘惑されて、ヘレネも

 

喜んでいそいそと着いていくように

 

描かれているこの絵は、もともとの

 

物語に忠実のようです。

 

 

 

だから、キューピッドがいるのね。

 

このキューピッドも可愛いですね。

 

 

 

 

前回、ルーブル美術館内をぐるぐると

 

右往左往したと書きましたが、

 

その原因は、『モナリザ』のお引越しでした。

 

2019年後半から2020年に開催された

 

『レオナルド・ダ・ヴィンチの特別展』のため、

 

『モナリザ』はルーベンスの

 

『マリー・ド・メディシスの生涯』の連作が

 

展示されている801の展示室に

 

一時的に移動していたのです。

 

そして、『モナリザ』という人気絵画のために

 

見学ルートを一方通行にしていたのです。

 

リシュリュー翼の絵画を見るためには

 

『モナリザ』を見る列に並ばないと

 

そこにたどり着けないというオチでした。

 

『モナリザ』はそれほど見たいわけでは

 

なかったのですが、リシュリュー翼に

 

展示されている絵画のために時間が

 

タイトだったのですが並びました。

 

『モナリザ』を目指して、皆並んでいるので

 

前が進めは、自分も進む、脇を通って

 

違う展示室に行くことはできず、必ず、

 

『モナリザ』を通過しないと他の展示室に

 

行けない状況です。

 

そんな状況の中、信じられない事が

 

起こりました。

 

列の後ろから、並んでいる人々の間を

 

くぐり抜けて、前に進んで行く人たち。

 

並んでいる私、他の人たちは、

 

あっけにとられていましたポーン

 

並んでいる列に割り込み縫って

 

進んで行く、特に理由があるわけでもなく・・・・

 

しかも一人とかではなく、多分20名くらい、

 

中国人のツアー客でした。

 

他の人が並んで待っている中を

 

どんどん抜かして前に進んで行くのです。

 

日本人の感覚では信じられない行動

 

だったので、思わず、近くで並んでいた

 

日本人の方と会話してしまいました。

 

ある意味、笑うしかないっていう感じでしたニヤニヤ

 

他の並んでいる方々も理解できない

 

表情を浮かべてました。

 

彼らは、あっという間に我々の列を

 

追い越し、『モナリザ』に近づき、

 

『モナリザ』を見たら、あっという間に

 

どこかに消えていきました。

 

正直、あまりにも衝撃的な出来事でした。

 

 

中国人のツアー客に割り込み抜かされて

 

モヤっとした気持ちになりましたが、

 

ようやく『モナリザ』が見えてきました。

 

 

1時間位、並んでやっとご対面できたのに

 

『モナリザ』前にいられたのは

 

わずか10秒ほど、写真を撮って終わりって

 

感じでした。

 

 

 

そして、皆さん、『モナリザ』を見たあとは、

 

サッサと次の展示室へ向かっていくのでした。

 

この部屋には、ルーベンス

 

『マリー・ド・メディシスの生涯』の連作

 

展示されているのですが、ルーベンスを

 

観賞する方は少なく、ルーベンスが

 

可哀想過ぎと思ったのは私だけでしょうか。

 

 

『マリー・ド・メディシスのマルセイユ上陸、1600年11月3日』

 

ピーテル=パウル・ルーベンス

 

1622~1625年 展示室801

 

 

 

『両替商とその妻』

 

クエンティン・マセイス

 

1514年 展示室814

 

オランダ風俗画の初期の作品。

 

この絵には色々な暗示が隠されていて

 

手前の鏡には、戒めの十字架が

 

窓の枠で描かれ、尚、作者自身も

 

描かれているなど、他にも

 

寓意や教訓が込められている絵と

 

いうことが後からわかり、

 

もう一度、見てみたい絵ですね。

 

(2023年9月もこの知識が

 

なかったのでスルーでした)

 

 

この時のルーブル見学は、折角、

 

『モナリザ』に1時間かけて並んで

 

リシュリュー翼まで来たのに

 

お目当ての絵が貸し出し中だったり、

 

展示室がクローズしていたりして

 

ちょっと残念だった感じがします。

 

『モナリザ』の引っ越しにやられたって

 

感じでした。

 

 

 

出口に向かう途中の彫刻エリアは

 

レストランの予約があったので

 

足早に過ぎ去りました。

 

 

この絵は、私の記憶では壁にかかって

 

いたイラスト的な絵なのですが、

 

調べると大理石でできた床の

 

モザイク画が本物のようです。

 

『床のモザイク:ネプチューンとアンフィトリテの勝利』

 

コンスタンチヌス、紀元4世紀前半

 

 

 

 

天井など装飾もルーブルは

 

素晴らしいですよね。

 

 

 

この彫刻を活かした出口が

 

好きです。

 

 

 

 

ルーブルを出た後は、急いで

 

予約したビストロへ。

 

『ル・パントルシュ』

 

ホテルの目の前のビストロで

 

中々予約が取れない人気のお店です。

 

本当は、一旦、ホテルに戻って、

 

ちょっと着替えて行く予定が、

 

予約時間ギリギリだったので

 

そのままお店に向かいました。

 

混み混みで、1人だったので

 

カウンター席に案内されました。

 

メニューはこの時は黒板に

 

フランス語で書かれたものだった

 

ので、お店の人にお薦めを聞いて

 

そちらをオーダーしました。

 

前菜は、豚肉の角煮みたいなものと

 

蒸しパンで、何となく中華を

 

オマージュしているのかなと思った

 

のですが、角煮なら中華や日本の

 

角煮のほうが柔らかくて美味しいかな

 

とも思いました。

 

 

 

お魚は、ソースがちょっと濃いめ

 

でしたが、美味しかったです。

 

 

 

そして、パントルシュのデザートといえば

 

スフレに決まりです。

 

このふっわふわのスフレに

 

キャラメルソースをかけていただくのですが

 

これのために、また、パントルシュに

 

来たいと思わせる一品です。

 

 

 

『ル・パントルシュ』はどちらかというと、

 

ガヤガヤしていて地元の皆さんに

 

愛されている感じのビストロで

 

フランスに来ているなということを

 

感じさせてくれるところです。

 

 

数日前に系列店の『ベルメゾン』で

 

声を掛けてくれたお店の方が

 

たまたま、お店に入ってきて

 

挨拶していたら、パントルシュの

 

ホールの方が、

 

『どうして僕の友人を知っているの?』

 

と聞いてきたので、

 

『去年も来たからだよ』と伝えて、

 

彼のことも覚えていたので

 

『私、あなたのことも覚えてるよ』と

 

2018年の来店時に一緒にとった

 

写真を見せたら、思い出してくれました。

 

 

 

なんとこの日は、23時から

 

アサヒ・スーパードライ

 

プロモーションのイベントがあり、

 

遅い時間にもかかわらず、

 

イベントのお客様が続々と現れました。

 

 

だけど、始まる直前になってから

 

ビールを氷水で冷やし始めていたので

 

今からで冷えるの?みたいな

 

日本人的目線でみていました。

 

 

パリはあと1日半、残っていましたが、

 

ここでの夕食が今回の旅行の

 

最後の晩餐になりました。

 

なんとその時、大好きだった

 

ポール&オーツ

 

『Wait for Me』が流れてきて

 

とってもいい気分でまったりくつろげました。

 

チューリップ黄チューリップ赤チューリップ紫チューリップピンクチューリップオレンジチューリップ黄チューリップ赤チューリップ紫チューリップピンクチューリップオレンジチューリップ黄チューリップ赤チューリップ紫チューリップピンクチューリップオレンジ

 

かなり長くなってしまった今回のブログ、

 

最後までお読みいただき、有難うございます。

 

ルーブルに関しては、前回も書きましたが

 

サクッと終わらせるつもりだったのですが、

 

絵画の題名を調べるうちに沼にハマって

 

しまい、自己満足のために、ルーブルの

 

イヤホンガイドの文章を見たり、

 

ギリシア神話を調べたりして、自分的には

 

知らないことを絵画を通して知ることが

 

できたので楽しかったです。皆さまには

 

お目汚しだったかもしれませんが、

 

お許しください。

 

まだ、寒い日が続くようなので

 

ご自愛くださいませ。