小学生にしても中学生にしてもこの時期はどのチームに行こうか。どのクラブに行こうか。
みんな凄いですよね。夏になるとクラブチームのセレクションが立て続けにあって子供たちの心労も大変。
でもですよ。
今回のオリンピック代表で小学生の時にJクラブで育った子供はほぼ0。
中学生の時にクラブチームで育った選手、3分の1もいないんです。
三種の選手が多いんです。ということは逆に言えばJクラブは代表選手を育てられないんじゃないか。
そんなことを考える人がいてもおかしくないんです。
でも実際はそんなことを思うことすらない。
クラブチーム=プロへの近道。
なんでそう思うのでしょうか。
理由はみんな一緒で、隣の友達と競い合ってるからです。
あいつがあのチームに行った。じゃあうちはあそこに行こう。
同じチームメイトのあの子はあのチーム受かったらしいよ。悔しい。じゃあうちはあそこに受かるよう頑張ろう。
一歩下がって外から見てみて下さい。
本当にそれが重要なのでしょうか。
クラブチームに行けばいい指導が受けられる。専門的な指導者がいる。もちろんメリットです。
でもですよ、睡眠時間は三種に比べ確実に減ります。部活は学校が終わりそのまま出来るため、睡眠時間は取れますよね。
子供たちの成長期にどれだけ睡眠時間が大事かわかりますか。
サッカー選手になるために一番大切なことはなんだと思いますか?
足元の技術。
メンタル。
シュート。
そうじゃないんです。
サッカー選手になるために最も必要なのはどれだけ長く選手をするかです。
子供たちは練習時間より睡眠時間なんです。
選手の前に成長です。
サッカー選手になる子供はどんな道を歩もうが、必ずなります。
中学生の時にレギュラーで出れない選手が高校に入り指導者に見出されレギュラーを獲得。
選手権で活躍してプロの道へ。
行ったチームの指導者と合わない。次に行ったチームで見出され才能が開花。
腐るほどあります。
要は誰と出会うかです。でもそんなのわからないわけですよ。
小さい時にクラブチームに行ってプロになれる保証なんかないんです。
今のU23代表がそれを証明してますよね。
なんで親がそこまで焦るんでしょうか。
もちろん真剣なのはわかります。
でもそれは周りの子供たちと比べてが、もしかしたらあるのかもしれない。
正解なんて何もないんです。
もっともっと楽に子供を見守ってあげて下さい。
なんで12.13歳の子供たちにそこまでプレッシャーを与えるのか。
もう一度よく考えてみて下さい。
親の力でプロにならされた人間と、自分の力で自分で決めた道で、プロになった人間とどちらが長く選手を続けると思いますか。
究極を言ってしまえば。
ストリートで自由にサッカーを楽しんでる子供たちだって、プロになる選手はゴロゴロいます。
サッカーを楽しんで、良く食べて、良く寝る。
それが一番大切。
子供だからさ。