というのは情報があり過ぎて、行く前に全ての情報を事前に知ることが出来てしまう。
今日会う16歳の子が昨日待ち合わせ場所はここで良いんですか？ってgoogleマップで写真を送ってきたんです。
でもさ別に間違えても良くない？別に間違えても怒らない。逆にその子は気を遣い間違えたくないからその写真を送ってきたと思いますが、しっかりしすぎてるんです。
子供達にはもっともっと失敗して欲しいし間違えてほしい。
今の子供たちに圧倒的に足りないのは自主性です。
年々お父さんお母さんが過保護になってきている気がします。
あれは持ったの？
宿題はやったの？
明日は何時に起こせばいいの？
それは親じゃなくて秘書ですよ。
子育てには100人いたら100通りあると思いますが、子供に構い過ぎる。
だから子供が甘える。宿題やらなくて責任を背負うのは誰ですか？
先生から怒られるのは誰ですか？親ですか？
持ち物を忘れて困るのは誰ですか？親ですか？
全部本人です。
でも親が事前にその責任を回避させた時、子供たちに残るのは甘えです。
自分の意思で決めたことに手を差し伸べるのは逆にその子を弱くしてしまう。
それは子供のためじゃなく、親が自分のためにやってるんではないでしょうか。
昔アルゼンチンにいた時にこんな子がいました。
8年前くらいの話です。
いきなりバッグ一つでアルゼンチンに何のツテもなく、言葉も話せないまま来たんです。
年齢は16歳。
昔はパソコンもなかった時代。その子はただアルゼンチンに憧れとにかく行こうと思ったようです。
お金があまりなかったため公園で寝泊まり。
チームの探し方もわからない。
そしたらある時に警察に保護され大使館に連れて行かれ、その大使館の人から僕に連絡が来てその子の世話を1年間しました。
その子は僕にこんなことを言っていました。
アルゼンチンって危ないって聞いていましたが全然そんなことはなくて、ほんとにいい国ですね！って。
今南米って言葉を言うだけで、勝手な想像だけで危ないからって言う人が何人いるか知ってます？
行ったこともないのにです。危ないからやめなさい。想像だけでです。
でもその子は事前に自分を情報で守らなかった。だから道が拓けたんです。
例えば散々アルゼンチンに行く準備をお父さんお母さんとした子供達が、練習初日にチームメイトに全て服を盗まれたとします。
まず日本のお父さんお母さんがそれを聞いたら何を思うか想像して下さい。
①大丈夫なの？明日からどうするの？
②なんて国なの。危ないから帰ってきなさい。
③まあそういうことも日本じゃないんだからあるわよ、自分で考えなさい。
まあ③のお父さんお母さんがいたら、懐広すぎだろ（笑）と思います。
次は逆です。
子供たちはどう思うと思います？練習初日にチームメイトから全て服を盗まれるんです。
希望と夢に満ち溢れアルゼンチンに来ました。
でも練習初日に全てを奪われる。
子供たちはおそらくこう思うはずです。
アルゼンチン半端ない！！
もう嫌だ！帰りたい！なんて思うわけはありません。そもそもそんな子供は来ない。
次の日から絶対に服を自分の目の届くとこに置くでしょう。
もしかしたらわからない言葉で、おまえら服返せよ！って殴りかかるかもしれない。
試合中にこんな奴らには負けてられない！とグランドで証明しようとするかもしれない。
何が言いたいか。一つだけなんです。
”親が考えてる思考は子供には当てはまらない。”
だからこそ事前に子供を守るのはやめた方がいい。
子供の将来に何の意味もないので。
子供を守り続けて20年。気付いたら自分の力では何も出来ない子供になってるかもしれません。
子供には何かを教えるんじゃないんです。
自分の力で気付かせるんです。気付かない子供は、それだけ親が手を差し伸べてしまったと思って下さい。
さあ今週は全て出張、土曜日に説明会及び講演。
また1週間頑張って行きましょう👍
