なぜ海外生活は人を変えるのか。 | 次世代の若者達よ、世界を変えてやれ

次世代の若者達よ、世界を変えてやれ

稲若健志オフィシャルブログ

今の日本企業でトップに立っている人のほとんどが皆若い時に海外で色んなことを学んでいます。




もちろん目的を持って海外に行くわけですが、まず海外で生活することは、そう簡単な話ではありません。





最初は言葉も通じないし、何をするにしても一苦労。





では言葉が通じない時にどうするのか?自分の主張を伝えず我慢するのか?




その時に初めてジェスチャーで言葉が通じることに気付くんです。





ジェスチャーで言葉が通じると、日本にいては感じられなかった人の優しさに気付くことができます。




言葉がわからなくても色んな人が助けてくれるからです。




そこに気付いた時点で心の不安や怖さが少しずつ消え、なんかやれそうと心の中にやる気が生まれます。




そのなんか出来そうだぞと思う境遇が海外に住めば何度も訪れます。




要するに自信に変わる出来事が多いんです。




更に日本を出れば、日本のルールや常識は全く通用しません。




約束は破られて当たり前、守ってくれたらラッキー。時間は遅れて当たり前。15分後に来ても早かったなと言われる始末。




そういう今まで生きてきた常識が通用しない世界に身を置くことにより自分の中に深さが生まれます。





例をあげると、日本のレストランで頼んだメニューが30分来なかったら、店員を呼び、怒る日本のお客さんもいますが、南米なら早いほうだよ!と笑顔で乗り切れます。




海外旅行に初めて行く人が飛行機が揺れただけで堕ちるんじゃないかと心配する一方、何度も海外に行ってるとたまに飛行機の翼から火を吹いて成田に引き返すという体験をしている僕みたいな人もいるので、飛行機が揺れるくらいではビクともしません。




そういう自分に起こり得る想定外のことが多数あることによって、ある程度の出来事に対応することが出来るようになります。




日本はすべてありすぎる国なので、逆に甘えや緩みが出るんです。



僕が18歳の頃は考えられない環境で住んでいました。



ベッドを降りたら一歩目でトイレ。しかもドアが古すぎで閉まらない。




何度も家の設計士を恨みました。




朝一から留学生がトイレに行くたびに臭くて《笑》




今では笑い話ですが、その時は本当に辛かった。



でも愚痴を言っても何も変わらないし、こういう状況でも頑張らないと親に申し訳ないと何度も思いました。




ご飯も昼は100パーセントパスタにバター。




夜は250パーセント肉。




360日そのパターンでした。



おかげで強くはなりましたけど《笑》




外に出て色んなことを経験し、自分の目で見ることによって何でも出来るんじゃないか。




無駄な経験などなく、辛い経験があったからこそ。




そんな気持ちになってくるんだと思います。