50代のころから、脊柱管狭窄症で苦労した。痛みに耐えかね、優先席に座りたかった。同級生の男は若くから白髪で、ちょいちょい席を譲られていたが、なぜか私は見た目が若く見えるらしく、ついぞ譲られたことがなかった。やっとこ優先席に座っていたら、障碍者のマークを付けた老人が前に立った。これには困惑した。脊柱管狭窄症のマークも作って欲しいものだ。小生古希を過ぎて、どう見ても私より少し若いと思われるご婦人に席を譲れと言われたことがある。しかたがないので、譲った。人は見た目で判断する。これはいたしかたがない。
堀秀彦の「銀の座席」を高校生のころ読んだが、当時はちっとも分かっていなかった。銀の座席とは、当時シルバーシートなどと言って、優先席のことである。堀氏はひたひたと迫る老いと言うものを見つめていたのだ。
ジョージアの大使が、優先席にふんぞり返って一人座った写真がSNSに掲載されていた。足が長いとか恰好良いなどと言う、たわけたコメントはともかくとして、この大使の態度に賛否両論あって、まあ誰も該当者が居ないなら、とりあえず座っていてもいいのではないか、との意見が穏当なものとして紹介されていた。彼も誰か必要な人が来たら譲るつもりだった、などと言い訳めいたコメントを後から掲載していた。座るに該当しない場所に、卑しくも一国の代表である人物が座り込む必要はない。彼は徒に出身国の品位を汚しているのだ。一私人であれば座っても何でもいい。しかし彼はもう少し慎重な態度であるべきだった。
欧州に居た時、小生はすでに初老であったが、バリバリ席を譲れと言われた。特に老婦人に。見回すと、どう見ても私より若い男女が座っていたが、私が狙われた。ひとつは人種差別がから来るものであろうが、まあ初老の男であれば言い易いのかもしれない。言いたいのは、外人、とくに支那人が場所柄も弁えず電車内でもわいわい談笑したり食い散らかしたりして、座席に座り込んでいるが、容赦なく立たせて席を譲らせるべきだということだ。外人はわが国のインフラにただ乗りしており、容赦なく対応して構わないのだ。騒いでいた支那人に注意をして、どこから来た、と聞いたら台湾からだ、などと嘘を平気で言う。これで思い出したことがあるが。昔ジュッセルドルフで、ゴルフ場が日本人を締め出したことがあった。日本人のマナーが悪かったからだと言う。日本人会で調べたら、それは韓国人の仕業だった。ゴルフ場の支配人に注意されて、どこの国の人間だと聞かれた韓国人が、おれたちは日本人だと言ったらしい。日本に対する非礼もそうだが、自国を貶めていることに気づかなかったのだろうか。