二葉亭四迷彼の偉大さは、山本夏彦氏に教えられた。「あひびき」を読んでみろと。 過日、若い友人と昼食を共にし、それを伝えた。 何を読んでいる、で始まった会話だった。彼女はイシグロ・カズオが好きで、先日も彼の短編を読んだと云った。イシグロ・カズオについては不案内であるが、彼の文体に潜むよくわからない不安感のようなものは感得出来たが。 近代文学で、二葉亭四迷が現代に通じる文体を作り上げたことには驚きを覚えると共に、尊敬をする。