本日、11時半から吉祥寺の東急REIホテルで、多摩静岡県人会があった。新年会だった。私と伯母が出席した。色々なお顔ぶれに再会したが、皆さんの老齢化が気になる。隣りに西村 純先生が座った。先生も93歳になるという。はてさて時の立つのは早いもので。先生はかつてJAXAで活躍された。原子物理学の話しと、それに関わる先生方のお話は興味津々だった。
はやぶさⅡがりゅうぐうに着陸した話題でも盛り上がった。「すごいことだよ。」と先生も弾んだ声でお話しになった。地球から遠隔操作で着陸させるのは極めて難しいらしい。日本からブラジルにあるマッチの先に止めるようなものだとのことだった。その途方も無い仕事には呆然とさせられた。
国分寺は、もともと糸川博士がペンシルロケットを飛ばしていた舞台でもあった。我が町である。当時、子供だった私は糸川先生のロケット飛行実験が失敗ばかりするのにあきれた。今、わが国のロケット技術は確実に高い水準にある。これはあの地を這うような失敗と実験のサイクルを経て成し遂げられたものだろう。どうやら、米国はあまりロケット技術を教えてくれなかったようだ。
帰り際、93歳の伯母がタクシーに乗りたいと言ったが、果たしてタクシーがホテルの近所で拾えるかどうか判然しなかった。宴会場にいたホテルの方が、わざわざタクシー乗り場まで誘導して下さった。乗り場は、ホテルから少し離れていた。宴会場では恐らく責任者の立場の人だったような気がする。名札を確認しようとしたが、見えなかった。そのご好意には言葉も無い。お名前を確認すればよかったなと改めて思った。